トラウマティックな体

▶トラウマティックな体

 

 

トラウマの恐怖や戦慄の体験は、予期せぬうちに起こってしまったアクシデントとか、長期に渡り、親などに酷い目に遭わされてきた体験になります。予期せぬ暴力的トラウマは、全身に身体は針が刺さってるような緊張感があり、猫が毛を逆だてるような感覚になります。

 

子どもの頃から、慢性的なトラウマを負ってきた人は、全身が固く凍りついて、その後に絶望があると、手足が脱力していきます。手足に力が入らないと、バランスを取ろうとして、首と肩、頭が固まっていきます。

トラウマを負って、闘争・逃走反応を中断させて、凍りついてきた人は、

戦うことや逃げることを抑制してきたので、手足が死んでいるような状態にあります。手足は冷えていたり、麻痺したり、感覚がなかったりします。一方、体を手足で支えていないので、首や肩が痛く、背中が固まっていたりします。

 

 

 

手足は一年中冷たい。

夏は暑さで体は凍えず、動かしやすいです。

冬は寒さで心も体も凍りついて、動けません。

自分の身体の感覚が分からない。

気分が悲しんだり、落ち込んだりすると、身体が怠く、重くなり、動けなくなります。

ストレスが溜まり、睡眠不足が続くと、めまい、ふらつき、頭痛、吐き気などが起きます。

自律神経系の調整不全から、体調不良が起きます。

 

 

人間の体は長年のストレスと緊張で縮まっていきます。慢性的に縮まると、神経の働きが原始的になり、心身に様々な症状が表れ、人々との交流が難しくなります。慢性的に縮まった体が広がれば、高次な神経が働き、様々な症状が改善されて、体の中に安心して過ごせるようになります。

 

健康な人の体は、ふんわり温かく広がりリラックスしています。他者やこの世界に対して好奇心を持って生きることができます。トラウマがある人の体は、外敵から身を守るために、過度に緊張していて、警戒しています。体に慢性的に縮まっていたり、何かに押さえつけられたりして、冷たく固まるか、鉛のように重たくなります。そのさきに重度のトラウマがあると、手足が脱力して、崩れ落ちたり、疲労や痛みが蓄積されていきます。人はそれでも外界の要求に応えていくので、動けなくなった体を引きずりながら生きていこうとして、体が自分のものでなくなります。自分のものでない体は、鉄の鎧、着ぐるみ、はりぼて、グローブ、義足、ブーツといったような表現がされます。

体が自分の体でなくなると、体が死んだように感じたり、自分の体ではないように感じたり、勝手にくっついているように感じます。

 

体が慢性的な不動状態や緊急事態にあると、脳が誤作動を起こして、過剰警戒、過敏性、被害妄想、希死念慮、鬱、動けないなど

様々な症状がでます。緊急事態のモードの体は、体の感覚がバラバラとか、自分の体の感覚が分からないとか、手足に力が入らないとか、首と肩が痛いとかになります。

 

全ての心の病と言われていたものも、実際には体の病ということになります。ただし、現代の西洋医療では、検査を受けても異常がないと言われて、心の病や原因不明の病と言われます。心の病とは、長年に渡るストレスと緊張により、体の状態がおかしくなっていることが原因です。体の状態がおかしく、痛みの体になっていると、心で感じるときに、健康な人のようなリラックスした状態になれません。例えば、警戒して、周囲を探るようになり、緊張が高まるほど、視野は狭く、注意は拡散していきます。

 

手足の動きが鈍くなり、思考が鈍り、うまく言葉にできなくなります、体が震え、無表情、無気力、無口、忘れやすくなります。

映画を見る、食事をとる、運動をするなど、体の感覚を注意を向けながら行うと、この世界が広がっていきます。

 

 

トラウマは、心に傷を与えるだけではなくて、免疫系、神経・内分泌系など広範囲に悪影響が及び、脳や内臓に炎症を引き起こし、神経や関節に痛みを与えます。

トラウマを受けると、体に痛みが刻み込まれて、心と体が分離していきます。体が痛みに凍りついたり、手足の力が入らなくなったり、鉛のように重くなったりしていくと、その重い体を引きずって生きていくことになります。そのまま体をケアせずにいると、過敏性腸症候群などの心身症に掛りやすくなります。

 

体の中にトラウマという過剰なエネルギーが滞ると、ソワソワ、モヤモヤ、ザワザワなど不快感とともに生きることになります・

一人でいる時や何かを強制される場面、不快な状況では、緊張、警戒、焦りが出てきて、落ち着かなくなります。

ネガティブなことを受けると、ナイフで刺されたような痛みが走り、全身で踏ん張ろうとして、奥歯を噛み締めます。そして、手足は冷え切り、心臓は痛み、背中は縮まり、痛くなり、姿勢が猫背になっていきます。奥歯の噛み締めは、顎関節症に、体の痛みは、線維筋痛症にします。手足は一年中冷たいかもしれません。

 

トラウマティックな体になると、全身に一体感が無くなり、胸、背中、肩、手、足が筋肉で繋がっていないように感じたり、硬く冷たく板があるように感じています。また、内臓感覚が弱く、胴体が空っぽに感じたりします。

 

トラウマは、体の中に爆弾を抱えるようなものであり、一人でいるときは、不安、焦り、緊張、苛立ち、こわばりを感じています。長年に渡って、このような状態が続くと、慢性的に体が縮こまり、硬くなります。硬くなってしまった体は、伸ばそうとするか、動かそうとすると痛みが出ます。痛いからといって、動かさずにいると、より固まっていき、痛みが蓄積されて、痛みは体の中で成長し、痛みだらけの体になります。

 

リラックスした体は広がり、ほぐれていきます。トラウマの体は、全身が縮まり、凍りついています。じっと我慢して、息を潜めてきた結果、体がカチコチに固まります。トラウマの初期段階は、手足がバキバキに硬くなる状態です。トラウマが慢性化していくと、心は体から離れるので、頭お中で生活するようになり、手足の力が入りづらく、感覚が無くなっていきます。さらに、日常生活で手足を酷使していくと、膨れ上がり、自分の手足で無くなり、手袋やブーツを履いているような感覚に陥ります。