自律神経系と身体反応

▶自律神経系と身体反応

 

スティーブン・ポージェス博士のポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)です。

 

人間の自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなるとされてきましたが、それぞれに対極的な役割があり、それらが相互に作用して、心と体のバランスを維持します。

 

この理論が、従来の自律神経系の理論と違う点は、副交感神経には、延髄の腹側(ヒトでは前側のこと)から出力する腹側迷走神経と、延髄の背側(ヒトでは後側のこと)から出力する背側迷走神経があり、このそれぞれを中心に腹側迷走神経複合体、背側迷走神経複合体という異なる機能をもつ2つのシステムを形成しているとされます。

 

◎交感神経

交感神経が覚醒している状態では、身体(四肢)を動かすために、大量の酸素が必要で、呼吸は浅く早く、胸上部の呼吸になります。安静時の心拍数が90から100以上になります。緊張が強く、血管が収縮し、心拍数が増加し、指は冷たくなり、白っぽさか青みがかった色になります。瞳孔が大きく開きます。

 

◎背側迷走神経(副交感神経)

背側迷走神経が過剰で、解離やシャットダウンが起きて、不動状態になっている時は、呼吸は非常に浅く、息が止まりかけています。安静時で心拍数が50台になります。瞳孔が非常に小さくなります。

 

◎腹側迷走神経(副交感神経)

副交感神経(人間の最も高次な神経)が働いているときは、深く自由に呼吸が出来て、腹部の呼吸になります。安静時の心拍数が60から90です。血管が弛緩し、拡張していくと、指は生き生きとしたピンク色になります。

 

参考文献

津田真人:『ポリヴェーガル理論を読む、からだ・こころ・社会』星和書店 2019年

 

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