子どもの成長過程の重要性、

 ▶子どもの成長過程

 

 

 

生後5,6週の赤ん坊は、母親が自分に関心を向けてくれることに敏感に反応し、母子のペアは無条件かみあって生き生きとした情緒が引き出されます。生後6か月頃になると、赤ん坊は母親の情緒を読み取りつつ、ともに興味あるものを一緒に共有しようとします。

 

1,2歳になる子どもは、自意識がボヤっとして、この世界がぼんやりと見えています。自分のことがよく分からず、母親に全面的に依存して、後追い行動します。このとき、母子は二人の人間ですが、ほぼ一つの存在で融合しています。子どもは凄い速さで成長していき、自我を持ち始めて自立し、いずれ巣立っていきます。それが母子関係特有の喜びや哀れみの情緒になります。

 

子どもにとって親は、たとえ自分が間違いや失敗を犯して、他人からは怒られ、責められ、否定されたとしても、その間違いすらも受け入れてくれる存在としてあります。

 

あからさまな子どもへの虐待ではなくても、ごくありふれた家庭においても、子どもは悲しい想いをしていることがあり、家族と共に暖かい時間を過ごせていないことは多くあります。良くない家庭環境で育った子どは、心身になんらかの影響が出る場合が多いです。

 

例えば、親は仕事からの帰りが遅く、子どもは学校から帰ってきて、一人で鍵を開けて、一人で食事やお風呂を済ませて、テレビの音で寂しさを紛らわします。寂しやや孤独は、その子の心身に刻まれて、健康な大人に成長してもどこかにその記憶が残ります。

 

また、親のなかには、子どもの言動にダメを連発したり、怒ったりする人がいます。子どもが公共の場で走り回る、電車で大声を出す、食事中にこぼす、洋服を汚して帰るなど、そういう日常のありふれた場面で、親が怒り「辞めなさい」「静かにしなさい」「恥ずかしいでしょ」という言葉を投げ続けていると、子どもの身体に染みついて、自分のしたいように振る舞えなくなります。身体は拘束されて、硬直したまま大人になります。

 

親が何でもかんでもダメを連発すると、子どもは両手両足は動けなくなります。このような状態で成長いくと、困難にぶち当たったときに、うまく対処できる方法を学習できません。想定外の事態が起きても、じっと耐えるだけに、ネガティブなものを溜め込むだけになります。心身が常に緊張状態で生きてきたために、状況に応じて臨機応変に対応することが難しく感じるようになります。

 

幼少期は、身体や脳の形成過程において重要な時期であり、そのころに摂る食事が身体を作るうえで大きく影響します。親が子供にファーストフードを食べさせ続け、体を成長させたり、傷を癒すような要素がない食事を食べさせ続けると、肥満や内臓疾患、胃腸など身体的な病気になるだけでなくて、子どもの脳の神経系の成長を促さないために、癇癪や多動、過覚醒、夜泣きのような状態が続くようになります。