■発達障害のチェックシート
発達障害は、社会性(コミュニケーション)およびその基盤となる能力(象徴化能力)の発達上の障害です。発達障害とパーソナリティ障害の相違は、発達障害は、主に器質的要因もしくはそれに起因する認知的要因の問題です。パーソナリティ障害は、主に情緒的要因の問題であり、環境面の影響で発達上の問題です。
ここでは、自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群、広汎性発達障害)、注意欠陥多動性障害などの発達障害の特徴を挙げています。発達障害の傾向がある人は、あてはまる項目が多くなります。
■乳幼児期
①発育・発達の問題がみられた。
②初歩、初語の時期が遅く、言葉の遅れなどがあった。
③周囲との関係で人見知りや視線を合わせられなかった。
④表情が乏しかった。
⑤他の子に興味を持てなかったり、友達がいなかった。
⑥周囲の子と会話や遊びが続かない。
⑦音や匂いなど、特定の間隔が敏感なところがあった。
⑧抱かれるのを嫌がった。
⑨酷い偏食があった。
⑩感覚刺激に鈍感なところがあった。
⑪こだわりや癖があった。
⑫同じ遊びを繰り返したり、同じ質問を繰り返した。
⑬迷子になりやすかった。
⑭育てにくい子と言われていた。
■児童期(小学校時代)
①学校は楽しくなかった。
②友達はいなかった。
③いじめや仲間外れにされていた。
④計算ができない、漢字が覚えられないなど苦手な科目があった。
⑤先生から指示が通りづらいとか同じことを何度も言わせると言われた。
⑥宿題や持ち物が忘れ物が多かった。
⑦ケアレスミスが多かった。
⑧授業中など落ち着きがなくて、よく叱られていた。
⑨周囲の人といるよりも一人でいる方が好きだった。
⑩空気が読めないと言われていた。
⑪言葉遣いがおかしいと言われていた。
⑫皮肉や冗談が分からなかった。
⑬言葉を真に受けていた。
⑭パニックになることがあった。
⑮何でもないことを怖がったりした。
⑯自分を傷つけることがあった。
⑰事故や怪我が多かった。
■学生時代以降
①学校生活は楽しくなった。
②学校に適応できなかった。
③いじめや仲間外れにされていた。
④作業が遅かった。
⑤ミス・不注意が多かった。
⑥周囲の人といるよりも一人でいる方が好きだった。
⑦空気が読めないと言われていた。
⑧周囲に配慮せず自己中心的だと思われていた。
⑨要求があるときだけ行動すると言われていた。
⑩自己主張ができなかった。
⑪他人の気持ちが分からなかった。
⑫挨拶ができなかった。
⑬言葉遣いがおかしいと言われていた。
⑭冗談が分からず、言葉を真に受けてしまった。
⑮自分が責められていると感じたり、被害的になりやすかった。
⑯気分の波が激しかった。
⑰自分のことが嫌いだった。
⑱家族の中で自分と似たような傾向を持っている人がいた。