アダルトチルドレン
▶アダルトチルドレンとは

 

アダルトチルドレンというのは、本来、アルコール依存や嗜癖行動が主な原因で、家庭環境が崩壊した中で成人した子どもたちのことを指します。現在は、この概念が拡大されて、虐待する親や毒親がいて、家庭内でのトラウマを経験しながら、機能不全家庭で育ち、子どもらしく過ごすことが出来なかった人のことを指します。 虐待のある環境とは、家の中が険悪なムードで、親のことが怖くて、どこまでもついてくるような恐怖があるようなところです。子どもは、常に親の顔色を伺って、従ったり、喜ばせたりしてきましたが、自分の心を育てることが出来ないまま大人になります。そして、今まで親や世間の基準に合わせた良い子でいようとしてきました。

 

一般に、機能不全家庭で育った大人は、自分に自信が持てなくて、自分を駄目な人間だと思っています。また、生きていくことがしんどくて、消えたいと思っています。家族の誰かが嫌いなことが多く、家では厳しく育てられてきたので、身体は常に緊張してきました。そして、片方の親が酷くて、暴言暴力を受けるもう片方の親を助けたり、親に支配されて育ってきました。さらに、親だけでなく他者の視線も気になり、いつもオドオドしてきました。

 

▶アダルトチルドレンのタイプ

 

①ヒーロー(英雄)

自分の居場所が無く、肌に包まれるような温もりが不足してきた子どもは、自分の空虚感を埋めるように物心ついた頃から、女の子はスピリチュアルな空想へ耽溺し、男の子は力のある誇大感を欲して、戦隊モノやヒーロー像と同一化します。男女共に現実の親子関係よりも空想した人物を同一化のモデルにして精神のバランスを保ちます。例えば、男の子の場合は、男性性の誇大感を高めるため、力、成功、論理的思考、決断力を身につけ、周りから認められたいと頑張ります。

 

②スケープゴート(生贄)

どうせ自分なんて、どうせ世の中なんてと、自分で自分を否定します。周りに合わせてきて、自分を犠牲にしてきたために、自分の中身は空っぽです。

 

③ロスト・ワン(いない子)

怖がりで心配事が多くて、子どもの頃から、途方に暮れて過ごしていました。自分の居場所は無く、生きているか死んでいるかも分からない感じで、自分の感情や感覚を消して、本音を誰にも話せずにいました。そして、自分の存在を消したり、存在しないふりをして、息をひそめて、足音を忍ばせてきました。日常生活を過ごしているのは仮の姿で、本当の私は、深く深く心の中の世界にいます。

 

④ケアテイカー(世話役)

家庭の雰囲気が不穏になると息苦しくなるので、親の顔色を伺いながら、必死に喜ばせようと頑張ってきました。親が喜ぶと自分も安心ができました。親のことを素晴らしいと思い込んできました。

 

⑤ピエロ(道化師)

人から悪意を向けられることが怖くて、社会と関わりたくなくて、できるだけ目立たず、しかしあまりに目立たないのも寂しいので、ピエロのようになり、明るさと気遣いで周囲を平和にしてきました。

 

一般の子どもたちは、ほど良い母親のもとで、波長を合わせてもらって、心響きあう関係のなかで育ち、霊長類の最も進化した神経を働かせながら、社会との交流をはかり、大人に成長していきます。一方、機能不全家庭で育った子どもは、リラックスして身体を落ち着かせる神経の働きが弱くて、進化の古い原始的な部分との間のバランスが取りづらく、全身が緊張しています。そして、肉体的にも精神的にも負担の大きすぎるなか、夫婦の調整役までも担いながら必死に生きてきました。不適応な適応方法や自己不全感を抱えることにより、成人してからの社会生活や家庭生活に問題が引き起こすようになります。アダルトチルドレンを二つのタイプに分けると、人に良く思われようと自分の立ち居振る舞いがしっかりしている人か、あるいは自分を制御できずに、無秩序に生きていくような人がいます。

 

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