解離性障害の彼女と恋人

▶解離性障害の彼女と恋人

 

解離性症状は、もともと神経系の発達に問題があったり、虐待や発達早期にトラウマがあったり、母子関係にこじれていたり、いじめにあって無理に学校を連れていかれたりすることで生じます。この症状がある人は、波長を合わせてくれる大人や心響き合う親子関係のもとで育っておらず、腹側迷走神経の働きが鈍くて、社会交流システムが働かず、落ち着いてリラックスすることができません。どちらかというと人から傷つけられるという不安が強くて、交感神経と同時に、背側迷走神経が働くため、人間関係を回避したり、切り離したりしたくなります。ある場面で交感神経が高まり、背側迷走神経も働くと、お腹が痛くなったり、頭痛がしたり、胸が苦しくなったり、息がしづくなったり、めまいが起きたり、吐き気がしたり、けいれいしたりします。

 

解離性障害の持つ人は、一般に女性のほうが多いです。というのも、男性の場合は、怖くても闘争本能剥き出しで戦うことができますが、女性は怖くなると身体が固まってしまう人が多いです。ここでは、解離性障害の彼女と彼という視点で書いていきます。解離性障害の彼女は、体調不良が起きやすいため、恋人や配偶者と長時間過ごしたり、長期的に人間関係を築いていくことが難しい状態にあります。また、解離性症状により、体調不良が頻繁に起こるので、相手と関係していくことに疲れていきます。そのため、彼は、解離性障害の彼女が体調不良で疲れていることが分からずに、自分が嫌われてしまったと誤解しやすく、すれ違いはよく起きます。

 

解離性障害の彼女は、猫をかぶらず、自分の思う通りにしているときは、体調不良が起きづらくなり、疲れにくいです。しかし、予想外の出来事が起きたり、人から視線を向けられたり、背後に立たれたりすると息がしづらくなり、過度の緊張と不快感に襲われて、喉や胸が苦しくなり、身体のある部分が硬直して、お腹が痛くなる人がいます。また、脳の視床の部分のフィルターが弱い場合は、頭のなかに過剰にどっと情報が入ってきて、人混みのなかでは、胸が潰れるような思いがあるかもしれません。

 

解離性症状があると、さまざまな人が行き交う場面(学校の教室、職場、街中)は、刺激が強すぎて耐えれなくなります。外側の刺激に弱くて、過敏で、線が細くて、人から傷つけられるかもしれない恐怖から、人の悪意が怖くて、人に悪意を向けられないようにしています。普段は、相手に合わせようとして、嫌とも断りにくく、我慢しています。敵を作らないように、悪く思われないようにしており、自分のことを良く見せようとか、争いを避けて平和を願います。ただし、解離性障害の彼女は、彼の要求に応えていくと、言われるがままになっていき、彼の方がエスカレートしていきます。自分の限界を言葉にできずにいると、ストレスや緊張が蓄積されて、やがて感情が爆発して、関係を続けることが難しくなります。

 

解離性症状のある人は、戦うことも逃げることもせず、その場で固まり立ち尽くすか、死んだふりをして生き残ろうとしています。基本的に、人が怖くて、自分が人を傷つけてしまうことも怖がっています。人間関係は、いつの間にか、いいなりになるようなシチュエーションになっていくことが多いです。解離性障害の彼女は、強い人を好む反面、怒鳴られたり、威嚇されたりすると、怖くなって身体が凍りつくので、関係を続けていくことが難しくなります。また、優しい人の慣れない温かさが怖くて、疑って見てしまったり、苦しかったり、優しくされても応えられないと距離を置く傾向があります。

 

解離性障害の彼女は、気配や体内が過敏であり、変わった反応をしやすいです。解離症状が重くなり、無感情、無感覚になっていくと、人に対して愛情が湧かなくなります。何も感じることが出来なくなると、嬉しいや楽しいという感情がなくなり、生きている意味ががなくなります。彼は、同じ空間を共有している感じがしなくて、心ここにあらずな状態でいる彼女のことが心配になります。彼女が無口で心の世界にこもっている場合は、彼はその姿に不安や動揺を感じて、気持ちを取り戻すそうとすればするほど、彼女は振り回されてしんどくなり、気持ちが離れていくかもしれません。そして、彼女は、好きな気持ちが湧いてこず、彼の気持ちにこたえることができないことに対して、罪悪感を持っているかもしれません。

 

解離性障害の彼女は、相手から距離が近づかれすぎると、喉や胸がつっかえたように感じ、息がしづくなり、相手のことを払いのけたなくなる人があります。肉体関係を求める彼の期待に応えられないことに罪悪感を感じながら、一方で、縁を切りたくないと思っていることがあります。また、彼の要求に応えたいけども、体調が悪くて、そっとしておいてほしいと思っているかもしれません。

 

解離性障害の彼女は、精神面や体調面の調子が悪くて、彼の期待に応えられないのに、彼の方が、自分は嫌われてしまったと悪い方に解釈するので、それにイライラしてしまうことが増えるかもしれません。そして、余計に体調が悪くなり、人に会うことが億劫になっていきます。

 

解離性障害の彼女は、身体感覚や皮膚感覚に障害があり、自他の境界が曖昧なことがあります。身体の神経には過剰なエネルギーが凍りついて残っています。彼が怒ると、彼女も怒りが湧いてきたり、彼が悲しむと、彼女も悲しくなります。ですから、周囲の人の感情に敏感で、自分を安心させるために、相手を喜ばせようとします。しかし、本当の自分の喜ばし方が分からず、身体感覚に乏しいため、自分のモチベーションが湧いてきません。

 

解離性障害の彼女は、自分に自信がなくて、人にどう甘えていいかも分からず、信頼を持つことも分かりません。また、彼との関係が深まり、距離が近づけば近づくほど、感情が高まって、それと同時に、シャットダウンしてしまいます。そのため、関係がなかなか深まらず、一定の距離を保って接するようになります。燃え上がるような恋愛感情は、すぐに麻痺させられてしまい、ロマンティックを夜を過ごしたあとに悪夢を見たりします。また、好きな相手との再会を楽しみにしていたのに、当日になると足が痙攣したり、体調不良が起きたりして、その場所に行けなくなることがあります。

 

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