とらわれと強迫観念

▶とらわれとは

 

未来の不安と過去へのとらわれはあなたの人生を阻んでしまいます。とらわれから自由になり、ありのままの自分を取り戻す必要があります。

 

とらわれは、過去、お金、社会的地位、愛する人、健康、理想など、さまざまなものがあります。人が強迫観念にとらわれてしまうと、頭の中にしつこく不快な観念(思考、イメージ、衝動、身体感覚など)が浮かびます。その観念を打ち消そうとすればするほど、しつこく日常生活のなかで蘇ってきて、生活全般が困難になることがあります。そして、あのとき、こうしておけば良かったととらわれることで、周りのことが見えなくなって、人の気持ちをはねのけてしまい、不幸になっていきます。また、過去にとらわれて、今やるべきことの努力が出来なくなります。さらに、安心や希望、幸福を求めてもそれが得られない切ない気持ちに浸り、悲劇のヒロインになります。

 

▶とらわれの原因と完璧主義

 

原因としては、大きな喪失体験(現実または想像上の)があり、自分の思い描いていた生活が一変し、欲求不満を経験することで起こりやすいです。そして、現在の生活が長期の不安やストレスの要因になっていき、理性の働きよりも、感情的になってしまいます。また、過去、親または重要な他者に受け止めてもらえなかった子どもの頃の心の痛みが未完了なまま残っていて、無意識のうちに現在の人間関係で再現させてしまい、ネガティブな感情として表現していることがあります。そして、子どもの頃の自分(インナーチャイルド)が、現在の大人の自分の歩みを害していたり、あるいは、精神的に大人の自分(超自我)が、自分の理想に届かなくて逃げ場のない無力な自分を責めていたりといった内的作用が起きています。

 

子どもの頃から親の要求に応えるために良い子でいようとすると、理想的な自己像にとらわれていきます。自分のこうあるべきだという理想にとらわれている人は、自分の理想通りにいかない職場とか、自分の理想通りにならないパートナーに欲求不満があるので、恋人、夫婦、職場の人間関係等で上手くいかなくなります。現在のありのままの自分では、常に自分の理想に届かないので、愕然として、焦りばかりになり、自分を責めてしまうことになります。そして、自分の理想通りにいかない人間関係を粗末にしたり、逃げ出したり、破壊してしまって、その後、自分には感謝の気持ちがないと後悔する悪循環に陥ります。さらに、自分の満足いくものを求めて、こだわり続けますが、そうはならないので不快になっていきます。さまざまな障害にぶち当たり、上手くいかなくなると感謝の気持ちも、周りの気持ちも無視してしまい、過去の失敗を後悔し、そのことにこだわり続けて、今を無くしていきます。

 

▶とらわれた人の性格傾向

 

①長期的なストレスと不安により、物事を白か黒か、善か悪かで物事を両極端にしかとらえられなくなります。

②完璧主義なので、自分が完全な状態でないと底なしの不安が高まります。

③~すべきとか、~しなければならないと考えています。そして、出来なかった自分を責めて、後悔して、過去を引きずり続けます。

④生活全般のこと全てがマイナスにしか見えてこなくなり、前向きに努力することができず、今の状況に不満を言い、感謝することができません。

⑤悲劇のヒロインでいます。いつも理想に届かないため、自分が何をやってもダメだとか、全く面白くないと考えており、何もやる気が起きなく、努力もしません。

⑥冷静に理性で判断するよりも、感情的に決めつけてしまい、感情に支配されると我慢できずに暴走してしまいます。