自己理解と自己変容
▶習慣を変えていく

 

自分の悪い習慣を手放し、自分に優しくなれる習慣を獲得していきます。そして、物事を先延ばしせずに、自分を誘惑する声に負けないよう、自己調整能力を強化していきます。

 

人間の心には、目先の快楽を追求するイド(本能)と、快感や欲求の充足を先延ばしにして目標に向かおうとする超自我(理性)がいます。自我は、その間を行ったり来たりしながら、イドと超自我のせめぎ合いのバランスを取って、日常生活を営んでいます。習慣を変えていくには、どういったときに、自分を誘惑する声に負けてしまうのかというイドの動きをモニタリングして、自己理解していく必要があります。自己理解が深まっていけば、自分の思考、感情、行動をコントロールすることが少しずつ可能になります。自己理解と自己調整能力が強化されれば、自分の人生を豊かにしていけます。

 

自分を誘惑する刺激(ケーキ、お酒、たばこ、ゲーム、インターネット、買い物)は外の世界にあると思っています。それも間違いでないですが、けれども、本当に自分を誘惑するのは、自分の体であり、内なる感覚になります。内なる感覚と仲良くなることで自己調整能力は強化されていきます。

 

私たちは、体で生きています。日本にいる限りは、なかなか気づかないですが、最貧国で過ごすと、体の方が悲鳴をあげます。あまりの寒さや暑さ、ホコリ、危険、痛みなどで、西洋に慣れしたんだ体が苦しみ、精神との間で分離していきます。そして、西洋の美味しい料理を目の前にすると、体がそれを欲して、欲望に取り憑かれたような状態になります。

 

人間は、絶望的状況に陥らないと自分を変えることが難しいものです。