胎児空想と白昼夢
フェレンツィは、「耐えがたい状況は、眠りに似た精神状態をもたらして、夢のようにあれこれと変形され、否定的にも肯定的にも幻覚的に歪曲された。置かれた状況と自分を襲う感情があまりにもおぞましいという思いが夢を生んだ。何でもないことだ、悪い物を食べただけだ、吐いてしまってそこから自由になろう、あるいは、「だれかが来てもっといい物を食べさせてくれるだろう。」しかし、助けが来ず、不快感が続くと、さらに遠くまで退行してしまう。「こんなにまるっきり一人っきりということは、きっと生まれていないのだ、母の体内をただよっているのだ」。一度このような白昼夢の助けをかりて不快感から解放されると、将来にまでおよぶ一つの脆弱店ができあがり、自我(感情)は何か不愉快なことが起こるとすぐにそこに退行しやすくなる。」