トラウマ治療の注意点と効果

▶トラウマ治療の注意点と効果

 

複雑にトラウマがある人は、身体が過緊張や凍りつき状態にありますが、基本的には無意識化で持続しているので、トラウマの当事者は気づきません。トラウマ治療では、この身体に根を張った凍りつきを解きほぐしていきますが、当事者が気づいていないことなので、治療へのモチベーションを維持するのが難しかったりします。

 

治療を成功させるには、トラウマを学びながら、それを治療者に向けて質問するぐらいのモチベーションの高さが重要です。また、治療以外の時間でも、自分で努力してセルフケアしていける人は、だいたい良くなっていきます。基本的に治療時間は、週1回か2週間に1回くらいの短い時間になるので、治療者に治してもらうという他力本願ではあまり効果が出ないかもしれません。トラウマの治療者は、その人の状態をより良くする方法を伝えていくので、それを積極的に取り組んでいこうとする心構えが必要です。

 

体をガクガクブルブルを震わして、熱くなります。

 

トラウマを回復して過程において、安心・安全感を獲得して、他者と交流できるように神経の働きを変えていきます。しかし、複雑にトラウマがある人は、過去の被害体験から、警戒を解きたくない、無防備になるのが怖いと反発してくることがあります。普段からギュッと縮まって、何も感じないようにしている人が、リラックスして何かを感じるようになっていくために、治療していくことに強い抵抗が出るかもしれません。

 

悪い夢を見ることが少なくなり、朝起きて動けなくなることがなくなっていきます。

前までは、周りに人がいるだけで不穏になっていたが、今は家族がいても平気。

 

物事の捉え方に出てきて、気持ちに自信がなく

 

トラウマ治療では、その人の降り積もった痛みと向き合うことにもなりますが、降り積もった痛みが大きい人ほど、また痛みを引きずってきた期間が長い人ほど、完治しにくくなります。ですから、年齢を重ねれば重ねるほど、トラウマは複雑化になり、かつ長期化していくために、扱いづらいものに変わります。トラウマが慢性化していくと、その人のエネルギーを枯渇させるので、イメージする力を奪い、身体の反応を鈍くさせます。身体の内側から枯れてしまうと、身体に働きかけるアプローチが効かなくなってしまいます。また、性的虐待や赤ん坊の頃のトラウマ、医療トラウマなど、痛みの激しいトラウマほど、寛解させるのがとても大変になるでしょう。

 

トラウマ治療では、交感神経と背側迷走神経の拮抗した状態の身体の凍りつきを見ていきます。トラウマの当事者が、この凍りつき状態のなかで、どう自分の身体と向き合えるのか、その身体に注意を向け続けられるか、集中できるかが重要になります。そして、良いイメージを使って、自分の身体に時間をかけて見ています。

 

トラウマのある人が、過緊張や凍りついた状態を解きほぐすことで、根本的な人格変容を目指します。治療では、自分から丸くなる姿勢を取って、最悪なことを思い浮かべていきます。注意点としては、身体が凍りつく瞬間に、心が身体から離れてしまって、集中力が途切れてしまうかもしれません。ですから、最悪なことを思い浮かながら、しっかり身体に留まり、集中力を切らさないようにしましょう。体の状態が変わると、自己イメージや他者イメージ、認知の歪み、思考パターン、安心感などに変化が出ます。

心と身体はまだ危険な状況が続いていると思っています。

周りの状況に意識を向けて、何が見えるか、何が聞こえるか、今どこにいるのかなど、

今の身体の感覚に注意を向けて、足が地面についているか、ふくらはぎや太ももの筋肉の感覚、物を掴んだ時の手の感覚、身体を伸ばしたり、冷たい水を飲んだり、今ここにいる感覚に意識を向けて

 

自分が自分でいられない解離性障害の人は、現実世界の中で、自分が自分でいられるように、そして、リラックスして過ごせるようにリハビリが必要になります。

 

慢性的なトラウマがある人は、体はいつもビクビクと怯え、肩と首が張り、喉が詰まり、胃がムカつきます。筋肉や内臓は、脳に対して危険や脅威の信号を送り続けています。このような状態が続くと、生きている実感が乏しくなり、この世界に積極的に関われなくなり、ただ型通りに生きる人生になります。

自分らしさを取り戻すには、恐怖に蓋をするのではなく、恐怖を楽しみコントロールしていきましょう。

 

トラウマの治療には、身体的アプローチが有効と言われています。従来の精神分析などのお話をする治療では、質的なものの変化が期待されますが、お金や時間が掛かりすぎる割に、効果が薄いかもしれません。身体志向アプローチのなかでは、ソマティックエクスペリエンスの理論が、人間を理解するのに役立ちます。理論がしっかりしているだけでなく、有効な治療方法になります。ソマティックエクスペリエンスを使っていくと、窮屈に縮まっていたものが、広がっていって、柔らかくなります。体が正常に戻ることで、心まで回復します。さらに、徹底してやっていくと、強靭な肉体や精神を獲得できます。

 

人間の体は、緊張とストレスで縮まって、縮まった体は、神経の働きが原始的になり、様々な症状が表れます。原始的神経が優位になると、頭の中であれこれ考えて、堂々巡りになっていきます。

縮まった身体を広げていくと、様々な症状が改善されて、体の中に安心して過ごせるようになります。自分の中に安心感が出来ると、周りに安心感を求めることが無くなり、自分の人生の主体性が増します。

自分の事を考えられるようになり、思いのままに好きなこと言ったり、すらすらと話ができたり、流れに自分を任せて、人と話すことできる。様々な考え方が出来るようになると、極端な考えはしなくなり、意欲が出てきます。

 

トラウマを克服していくと、外の世界の警戒心が弱まり、体が固まることも無くなります。体の過緊張状態は緩んで、リラックスできるようになり、肉体感覚や思考に変化が出ます。トラウマがある状態では、嫌な記憶を思い返すだけで、パニックになったり、考えるだけでしんどくなりますが、トラウマが小さくなると過去に引きずり込まれることが減ります。また、トラウマがある状態では、相手の感情が入ってきやすく、周りの人が自分のことをどう思っているのか気にして、考え込んできました。状態があからさまに変わっていくと、今まで苦手だった人のことがどうでもいいように思い始めて、一時期悩んだとしても、グダグダと悩むことが無くなります。

 

感情もいろいろと動くようになり、鬱も無くなって、楽しさや感動が分かって、心から感じられるようになります。

 

ありのままの自分を肯定できるようになれば、嫌なことを思い出しても、全然気にならなくなります。

自分はやっていけるなという感覚が出てきて、この先も何とかなるだろうと思えます。。解離や離人が消えて、心と体が繋がると、主体性や自己感が出てきます。

心と体が繋がると、昔の自分では無くなって、考え方や感じ方が変わります。

 

自分の体のなかに心が戻ってきて、丸まる全部が帰ってきます。

体の凍りつきが溶けていくと、手や足の感覚が良くなり、自分のことが分かり、落ち着いて話せるようになります。凍りついているときは、自分のことが分からなくなっているので、周りしか見れない状況にありますが、自分に注意を向けれるようになります。