トラウマからの回復の流れ

▶トラウマ回復の重要なポイント

 

 

トラウマというのは、心の傷と言われてきましたが、神経科学や進化生物学の発展に伴い、トラウマは身体の中にあるとされています。

そのトラウマを克服する方法は、動く瞑想、ヨガ、筋トレ、運動、トラウマの心理教育、カウンセリングなどを通して、身体を鍛え、自己理解を深めて、身体と仲良くなること重要です。

逆にガチガチに凍りついて、身体を麻痺させた無理な生活を送ると病気になります。

 

トラウマケアを継続的に行うこと

 

ギュッと縮まって体は、神経の働きが防衛的になり、周りを気にしている状態です。体をリラックスさせていくと、神経の働きが社会交流を促すほうに変わり、他者を気にせずに、のんびりゆっくりできる状態になります。

 

私がトラウマケアを行っている際に、クライエントさんによく言っていることを書いていきます。まずは、なぜトラウマケアには、身体が重要かということです。心というものは実体がありませんが、身体的な周囲との関りによって育まれます。心の病は、社会や家族の歪みに対して、身体の中に恐怖や痛みがに刻み込まれることで生じます。そのため、心の病を治すには、自分の心の在り方を変えるというよりも、自分の身体と仲良くしようとすることが必要です。ただし、早期トラウマや発達障害がベースにある人は、神経発達や生体機能のリズムの異常から、身体の仲良くなるのがとても難しい場合があります。

 

複雑なトラウマを抱えている人は、慢性的に緊張する方向に向かっているので、身体は硬直や凍りつき状態にあります。この固まった状態というのを不快に思わないように心掛けます。人は恐怖や不快なことがあると、身体は硬直して固まるので、できる限り、身体は固まった状態を不快だと思わなければ、身体は固まりにくくなります。

 

身体の固まり、凍りつき、麻痺、浮いている感覚を受け入れて仲良くなります。この感覚を面白いと感じると、離人感や解離症状が小さくなっていきます。そして、身体と仲良くなればなるほど、この世界を面白く感じて、人の視線が怖くなくなり、周りのことが気にならなくなります。身体のほうは固まりにくくなり、トラウマの状態から解放されます。その一方で、自分の身体の感覚が気持ち悪いと思うと、ずっとトラウマティックな状態で生活することになります。

 

トラウマがある人は、細かいことまで気になり、自分の思うようにいかないとイライラします。特に、低覚醒状態から抜け出し、過覚醒のときは、ちょっとしたことでもイライラします。イライラを減らす方法としは、イライラした時の身体の変化をずっと見ていくことで、イライラが減っていきます。

 

 

トラウマのある人は、朝起きたときに問題が表面化します。人は睡眠中に、不動状態になり、心拍数は下がります。健康な人は、朝になり、目が覚めるときに脳と身体は覚醒していき、正常な心拍数を刻み、血の巡りも良くなり、筋肉が活動します。しかし、複雑にトラウマがある人ほど、朝になっても、身体は覚醒せずに、凍りついた不動状態のなまで、心拍数も血圧も低めて、筋肉は働かず、ベッドから起き上がることが困難で、外を出歩くことがとてもしんどく感じます。