体の拡張と収縮のメカニズム

▶体の拡張と収縮のメカニズム

 

人間というのは、リラックスしている時に、伸びていく「拡張」と、緊張している時に、縮んでいく「収縮」があり、そのどちらかの状態にあります。健康な人の日常のエネルギーの振れ幅は、正常な範囲内での体の伸び縮みをします。しかし、トラウマの衝撃に曝された人は、エネルギーの振れ幅がおもいっきりバネを伸ばされたように引き伸ばされて、一瞬で極限までに縮みます。そして、その縮んだところで、ロックされて動けなくなる状態がトラウマの状態と言えます。

 

トラウマを経験することで、体の中にトラウマのエネルギーがある人は、脳と体の神経が危険を察知して、慢性的に体が収縮傾向にあるかもしれません。体がギュッと縮まる人は、不快な刺激に打たれ弱くなり、すぐに首や肩が硬直し、体が凍りつきます。このような状態が続くと、交感神経や背側迷走神経の拮抗しあって、過剰に働くために、凍りつきの迷走神経反射により、様々な病状に悩まされます。特に、心臓や気管支、胸腺が縮むと、神経系、免疫系、内分泌系に悪い影響が出ます。

 

▶健康な人は

 

一方、トラウマがない人は、体が伸びたり縮んだりを繰り返すために、健康に過ごすことができます。健康な人は、無意識のうちに、体の伸び縮みを繰り返して、息がしやすく、血液が巡り、気持ちに余裕があり、のんびりゆっくり生きています。そのため、たとえ大きなストレスに曝されても、体が一瞬縮んだあとに、伸びていくので、跳ね返す力が自然に備わっています。また、自分がやりたいことをフルにやっている人は、どんどん体の神経や筋肉がフワッと広がり、体が楽になり、イマジネーションが膨らみます。

 

▶不健康な人は

 

不健康な人は、慢性的に体が縮んでおり、恐れに支配されて、息がしづらく、血液の巡りが悪く、ストレスを跳ね返す力がありません。頭の中は、将来への不安が支配して、何々をしなければならないとか、すべき思考になり、すぐに物事を否定的に捉えて、周囲の人をいつも気にしています。生きがいがなく、生きることが辛い人ほど、体がギュッと縮まってロックがかかり、その態勢から延々と抜け出せなくなります。

 

▶トラウマへの身体アプローチ

 

トラウマがある人は、脳と体の神経が危険を察知して、条件反射的に体の筋肉が縮んでいきます。生まれ落ちた時から、ストレスに対する緊張が弱い人は、人が近寄ってきただけで、自分がどうこなしていけば分からなくなる人もいます。トラウマがある人は、無意識下で体が縮んでいて、過緊張や凍りつき状態にあることを自覚していきましょう。そして、ヨガや瞑想を行い、日常的にもマインドフルネス状態を作り、自分の体の伸びたり縮んだりの一瞬を見ていきましょう。そういった体の感覚と仲良くなっていけば、トラウマの恐怖は段々と小さくなっていきます。

 

▶まとめ

 

トラウマというのは体に染みついていたり、体の動きが癖付けられているために、蓄積されたものとして身体に残っているので、すぐ治るものでありません。それを改善していくには、焦らずに、じっくり取り組んでいくことが重要です。

 

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