恥や罪のトラウマ
▶恥や罪のトラウマ

 

トラウマのせいで凍りついたり、過覚醒や不動状態にある人のなかには、自分の生まれ育ちのことや、被害の体験のこと、罪を犯したことなど、自分では今更変えることが出来ないような過去を、周囲の人たちに知られることを最も恐怖に感じており、恥や罪の意識が自分自身を覆いつくす状態になっていきます。過去の自分の絶対知られたくないことが、心の中で膨れ上がって、そのことが周囲に知れ渡る恐怖が覆いつくします。酷い場合には、自分の周囲の人の言動を恐れるのみではなくて、まだ言われてもいないようなことを恐れ始めて、行き詰まりを感じています。最終的には、神経が尖りすぎて幻聴や幻覚に悩まされるようなこともあります。

 

過去に被害に遭った人は、そういうところの神経が尖って、剥き出しになっているために、たとえ周囲が噂などをしていなくても、人が自分の知られたくない過去を知っていて、噂されているのではないかと過剰に心配するようになります。神経の尖った状態が、自身の脆弱性になって、他者からの攻撃を受けないでも、自分が脅かされているように感じて、噂を気にするあまりに、他者よりも自分が自分に攻撃するようになります。

 

過去の恥をかいた経験が消えず、常にそれが頭から離れず、バレるかもしれないという不安が頭をよぎり、恥や罪の意識は一生ついて回ると思い込みます。そして、自分がやってきたことや、自分が過去にいろんな人に話してしまったことが離れず、噂されて、周りに知られてしまっていては、この先、生きていくことさえも難しいと感じるようになります。相手にこう思われている、見られたりしていると思うと、足がすくんで胸が苦しくなります。多くの場合、自分が過去にしてしまったことを後悔しており、そのことが周囲にばれてしまうことを恐ろしいと思っています。

 

なぜ周囲の目がそこまで怖くなるのかは、通常は、たとえ人が噂していたとしても、それほど気にならない、所詮は人はすぐ忘れるだろうし、自分の人生を脅かす事態にまでならないと割り切れます。しかし、そういう病気を抱えている人たちは、人格を乗っ取られるまでに、またはその噂を心配することで日常が乗っ取られるまでになっています。彼らは、普段から逃げ場がないように感じており、嫌なことを思い出すと怖くなり、身体がガチガチに固まり、神経が研ぎ澄まされていって、思考が極端になります。過去の出来事をいくら考えても、平穏は訪れることがなく、他者が自分のことをどう思っているのかと、動かしようのない他者の考えまで思考を張り巡らせているために、自分で自分を苦しめていきます。

 

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