現実感喪失症候群

▶現実感喪失症候群

 

幼少期の頃から、複雑なトラウマを負っている子は、現実の絶え間なく続く苦しみのなかで、その変化についていけなくなり、良いことも悪いことも感じすぎてしんどくなります。トラウマの影響により、呼吸が苦しい、動悸がする、気持ち悪い、身体が痛いなどの症状に混乱して、家庭や学校で嫌なことが続くと、自分の居場所が無くなり、体は凍りついて、身体感覚が麻痺します。そして、痛みを感じなくさせることや動かないでいる方法を学びます。

 

現実感喪失症の人は、嫌なことがあると、動けなくなり、体はフリーズして、頭の中の世界で生きるか、魂が体から抜け出します。心は現実感を失い、空想世界(妄想世界)に籠って、白昼夢や考え事に耽り、現実を感じないように自分だけの世界を作ります。体はそこにあるけど、現実に即した生き方をしなくなれば、トラウマティックな状態に固着することになります。

 

日常生活があまりにも辛くて、現実感や身体感覚を麻痺させた人が、今にいるという感覚を持つと、体が鉛のように重くなるとか、刺激に圧倒させてしんどくなります。また、外では人から攻撃を受ける恐怖を感じてしまい、それらを防げないと思います。そして、子どもの時からの時間が止まっていて、小・中学校から高校生にかけての記憶を全然覚えていない事があります。

 

▶体の捻じれや固まり

 

複雑なトラウマを負っている人ほど、常に体が凍りついているか、死んだふりをしており、最悪の場合は、虚脱状態にあります。トラウマの衝撃により、痛みで捻じれた体を持ちながら、目の前の相手に合わせようと、体をさらに捩じるか固まらせて、不満や我慢に耐えて、変な癖をもったまま自分をごまかす生活が続くと、過去と現在とが折り重なり、捻じれてしまって、体ごと別の世界に移されたりします。また、生活があまりに苦しいのに、じっとしているしかない場合には、体が小さく縮まって、固まってしまい、現実とは異なるあちら側の世界に行きます。

 

▶現実感がない人の世界

 

複雑なトラウマがあり、解離している人は、過去に大きな精神的ショックを受けていて、しばらくはそのことを忘れていましたが、それを思い出してから怖くなり、また忘れることを繰り返します。心が体から離れて、現実感が無くなると、今ここにいるという感覚が無くなり、自分が現実に生きている感じが無くなって、夢を見ている感じとか、いつも遠くから自分を見ている感じに映り、周りの人と住んでいる場所や時間が違います。誰かと一緒の空間にいても、自分は別の空間から見ているように感じます。彼らは、自分が自分で無くなり、この世界に取り残されて、皆と同じ時間が流れていないように感じます。出来事の方が動いていっても、現実感がありません。まるで夢の中で生きているような感じで、自分が現実だと思っていたことが実は夢の世界の出来事で、夢と現実の区別が分からなくなります。

 

 ▶現実感喪失症のチェックリスト

 

とても辛くて、とても苦しい毎日の繰り返しで、トラウマのせいで現実感がない人の特徴は、

 

・頭の中が霧がかってる。

・体を固めたり、捩じったりしている。

・現実感がなく夢の中にいるように感じる。

・頭の中の空想や妄想に耽る。

・楽なほうに飛んでいく。

・いつも見る風景がまるでフィルター越しに見える。

・ヴェールがかかったように膜を通して眺めている。

・辛い毎日の繰り返しで、体の感覚が麻痺している。

・日中から眠気が出てくる。

・体がふわふわしている。

・自分が自分でなくなるような感覚がある。

・自分のことがよく分かっていない。

・自分のことを誰も分かってくれない。

・苦しくなると、目に見えないものが見えてくる。

・外の世界で目に見えるものが見えにくい。

・実感が乏しい。

・昨日のことを忘れてしまう。

・ネガティブに考えてしまう。

・一日中、何かを考えている。

・あまり記憶が残らない。

・時間の感覚がおかしい。

・個性がなくて、有効な自己主張ができない。

・めまい、頭痛、吐き気、立ちくらみ、震えなど身体症状がある。

・仕事や読書に没頭して、今ここにいる感覚が無くなる。

・物心ついたころから、体が弱くて、病気がち。

・親子関係でこじれがち、親に囚われている。

・自分の何者かに狙われているという被害妄想をしてしまう。

・強迫観念が酷いときは、それを打ち消す行動をとる。

・慢性的な離人感や現実感喪失がある。

・幼い頃にアトピーや自家中毒、喘息などに苦しんでいる場合がある。

 

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