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離人症トラウマと宇宙


 第1節.

宇宙に達するショックと離人症


人が生きるか死ぬかの外傷体験に曝されると、心と体は分離して、知覚も分裂し、自分の体から50メートルぐらい離れた上空にいて、自分を見降ろしいるという表現する人がいます。あまりに激しいトラウマのショックに曝された時は、人は離人症のようになり、魂が体から離れていきます。そして、その離れる距離が宇宙領域に達する人がいて、宇宙レベルの孤独や傷つきを抱えることになります。

 

人は死にかけるような外傷体験を負うと、その人の魂はバラバラに砕かれて、宇宙に飛んでいくことがあります。天井を突き抜けて、青い空が見えて、地球を下に見ながら、宇宙に行って、その宇宙をを通り抜けたあとは、何もない世界に行きます。生きながらに死んだ魂は、宇宙の中心で作り直して、再びこの世で目覚めます。

 

死んだ人の魂を入れ替えるときは、そこに神官がおり、手術台の上で胃腸以外の臓器を全部取られて、ゴールドを流し込まれます。そして、頭の中が太陽の光に溢れて、巨大なエネルギーが動き始めます。体がピクピクと痙攣し、震えや揺れが起きて、体の中に打ち寄せてくる温かい波が生きている証拠になります。新しい命が目覚めると、フワッと軽くなり、光の世界で気持ち良さに浸り、人間界に戻ります。これらの現象は、危険を察知して、背側迷走神経が過剰になり、機能停止した体が回復していく過程とも言えます。

 

恐ろしい外傷体験から目覚めても、体の神経はその痛みを覚えているために、嫌悪する刺激に対して、脳と体の神経が動き始めて、不随意運動が起きます。今を感じようとすると、危機感のほうが強くて、不安や恐怖、警戒心から、体がすぐに硬直するようになり、人との距離はワンクッション置いてしか喋れなくなったり、人を遠ざけるようにして生きるようになります。体がガチコチに凍りつき、疲労が蓄積されて、状態が悪くなると、酷い離人症になり、喜びが消えて、宇宙の外側に立っているように感じる人もいます。酷い離人症の時は、何もやる気が起きなくて、何もかもが嫌に感じて動けなくなり、ご飯の味もしなくなります。

 第2節.

離人症とスピリチュアル宇宙


離人症の人は、トラウマティックな状態に固着しており、生きる死ぬかのギリギリだったりして、体がギュッと縮まってロックされています。頭の中は、危機感や警戒心が強く、ネガティブなものに注意が向き、孤独で一人になることが寂しくて、皆に置いていかれる恐怖や、死ぬことが怖くなったりします。しかし、目をつぶると、イメージが膨らみ、スピリチュアルな領域まで飛んでいけて、空想の世界だけが自分の安全な場所になります。

 

離人症になると、日常的に解離を引き起こし、ぼやぼやした夢と現実の中に生きることになり、生活全般が困難になります。自分の体が自分のもので無くなると、自分のことがよく分からなくなり、体が麻痺しています。体がフワフワして、自分の体から離れると、物理的に拘束された現実世界から離れて、スピリチュアルな世界が見えてきます。そして、目に見えないものまでもが見えてきて、スピリチュアルや宇宙のイメージが出てきます。人によっては、家のイメージと天辺にある宇宙の間の空間を移動したり、時間を遡って自分の前世が見えたりする人がいて、宇宙の真理や法則を見ていくことができます。

 第3節.

発達早期のトラウマと母子関係・対人関係


子宮内や誕生時、乳児期の頃に、生死を彷徨うレベルのトラウマを受けた赤ん坊は、自分を守る術がなく、原始的神経の支配のもとで、酸素を吸えずに、宇宙のイメージや魚のイメージを色濃く持っていることがあります。発達早期にトラウマを負うことで、その子どもたちは母親にしがみつき、その一方で、母親の態度に怯えや恐怖を抱くようになるかもしれません。母親の視線が別の子に向けられて、自分が見捨てられてしまったように感じると、宇宙の外に一人放り出されたような孤独感に襲われ、心の逃避先が宇宙領域まで達しているかもしれません。

 

人一倍敏感で傷つきやすい子どもは、母親の養育態度が普通でも、母子関係においてトラウマを負いやすくなります。母子関係にこじれて、トラウマティックな危機感が強く出て、母親に怒られることがとても怖くなり、母親の言動が信じられなくなって、自分は嫌われてしまったと思い込んでいるかもしれません。小さい時から、そんな母親に気に入られようとがむしゃらに頑張ってきましたが、ちょっとしたことでも母親との関係に不安を覚えると、泡の中に閉じ込められてしまって、遠くにはじかれていき、自分が消えていくような繊細なトラウマを体験している可能性があります。そして、思春期の頃に、学校の受験勉強や同級生との関係性に失敗していき、緊張の糸が切れてしまって、未だに原因がはっきり分からないとされる病気を患うことになるかもしれません。

 

宇宙レベルのトラウマがある人は、子どもの頃から、警戒心が過剰で、人との距離を一定程度置かないと、人間関係が怖くて、恐怖で息が止まり、人の言葉や感情が胸に突き刺さります。また、人に近寄ってこられると、どう振る舞えばいいか分からずに、逃げたくなります。そのため、自分の体から離れて、離人症のような状態になり、相手とワンクッション置くことで、なんとか息が吸えて、自分の言葉を喋れるようになります。 性格は弱弱しくしているタイプから、ヒーローのように振る舞うタイプまで様々います。

 

弱弱しいタイプは、誰の目にも止まらないように存在感を薄くして、極力誰とも関わらないようにして、アダルトチルドレンのロストワンのようなタイプになるかもしれません。また、弱いから心の中では自分を守ってくれるような人を探しているかもしれません。ヒーロータイプは、周りの期待に応えて、その中心にいることで、人間らしい呼吸ができるようになり、自分中心に物事を進めていきます。しかし、ヒーロータイプは、思春期を境に、自分や他者との壁にぶつかって、完璧を演じきれなくなり、人生がハードモードになって、生きづらくなることがあります。

 第4節.

絶望と無力なトラウマのサイクル


宇宙レベルのトラウマの痛み 宇宙レベルのトラウマがあると、受け入れられない悲しみや痛みが自分を襲うたびに、体が痛み、息が出来なくなり、唖然とさせられて、何もやる気が起きなくなるかもしれません。この世界全てに見捨てられたように感じて、自分の居場所がなくなり、皆に置いて行かれるようになります。絶望と無力なトラウマのサイクルにはまり込むと、追い詰められていき、身動きが取れなくなります。そして、生きる意欲を失い、動けない自分を責めて、焦りや苛立ちが出て、絶望や混乱のなかに閉じ込められて、自分が自分でなくなります。

 

トラウマケア専門こころのえ相談室

更新:2019-10-16 

論考 井上陽平