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凍りつきモードの人の特徴


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 第1節.

凍りつく防衛スタイルの人は


発達早期のトラウマや虐待、ネグレクトの被害者、身体の弱い人、ADHD、ASDの傾向から神経発達に問題のある人は、過去の被害にあったことに敏感になりすぎて、潜在的な脅威に備えた生き方になり、交感神経が過剰で、と同時に背側迷走神経が拮抗するため、すぐに凍りつくか、常に凍りついています。そして、本来危険でない情報でさえ、体が凍りついて震えるために、外界のあらゆるものが、自分を脅かす対象になり、社会生活に支障をきたします。ここでは、呼吸が浅く、冷え性で、口が渇き、身体はガチガチに凍りつき、脳が危険を察知して、落ち着かなくなる人について書いています。

 

ピーター・ラヴィーンの『身体に閉じ込められたトラウマ』によると、外傷体験のときに「高いレベルまで活性化されていながらも闘争か逃走といったような一連の行為が妨げられると、システムは凍りつくか虚脱状態に陥る。それだけでなく、エネルギーが充填されていた緊張は筋肉に閉じ込められたままになってしまう。この代償としてこうした未使用の、または部分的に使用された筋緊張は、脊髄から視床(感覚の中心的継点の一つ)へ、それから脳の他の部位(特に扁桃体)へと神経電位の流れを生成し、危険や脅威が引き続き存在しているという信号を送るのだ。単純に言えば、筋肉や内臓が危険に反応するために構えると、自分は何か恐怖を感じているとこころが教えてくれるということだ。そしてその苦痛の原因が特定できないと、それを探し続けることになる。」と述べています。

 

凍りつくトラウマがある人は、過去に強烈な外傷体験に曝されており、その衝撃を受けた際に、身体の筋肉や血管が極限まで縮まり、その縮んだところで、固まって動けなくなりました。それ以降も、過酷な体験が繰り返され、脅かされる状況が続くと、足がすくんで、抵抗できなくなります。そして、されるがままになり、体が固まり、締め付けられる痛みのなか、動けなくなって、感情が無くなります。

 

痛みに凍りつく身体を持つ過程において、両親の喧嘩が激しいとか、虐待を受けるとかで、親子関係がこじれるようになり、家の中では、息を潜め、足音を立てず、自分の存在を消しながら、聞き耳を立て、他の人たちの様子を伺う生活になります。なるべく脅威から離れようと、自分の部屋にこもり、勉強や読書、スマホ、ゲーム、音楽で自分を守ります。しかし、脅威の対象が自分に近づいてくると、筋肉が硬直し、心拍数が上がり、息は止まって、感覚が鋭くなり、過剰警戒します。脅威の対象から怒鳴られたり、叩かれたりすると、もの凄い恐怖を感じて、抵抗ができず、身体が固まってしまいます。また、脅威の対象から不意を突かれると、痛みが走り、心臓が縮みあがって、驚愕反応が起きます。

 

このような凍りつく防衛スタイルを用いるようになると、危険を察知しても、戦うことや逃げ出すこともできず、恐怖に身がすくんで動けなくなります。それ以降は、嫌悪刺激や絶え間ない環境の変化が恐ろしく、次また同じことが起きると思って、身構えることが癖になり、脅威に備えた人になります。過緊張の状態が続くと、無意識下では、身体が縮まったところでロックがかかり、変化が止まってしまって、すぐに凍りつくか、凍りついた状態で生活するようになります。恐怖や漠然とした不安感を感じると、どうしよう怖いとなって、ドキッとするか、息を止めてしまうか、身体が痛むか、固まって自分の感覚を無くすか、動けなくなるか、離人感が出てきます。

 第2節.

凍りつく人の心身の状態


危険や脅威を察知して、凍りつく防衛スタイルの人は、身体の凍りつく反応に恐怖します。さらに、迷走神経反射により、様々な症状が現れ、自分の身体を切り離したくなるため、身体の凍りつきが慢性化します。

 

・息が浅く、喉が渇く

・血液の循環が悪い

・手足が冷えて、痺れる

・潜在的な脅威に備えた生き方

・環境の変化に絶えず緊張している

・ネガティブな言葉や感情が胸に突き刺さる

・ビックリすると心臓が縮む

・音や匂い、光、振動に過敏

・人の顔色、態度、反応に敏感

・人と自分を比べてしまい、自己肯定感が低い

・恐怖心が強い

・猜疑心が強い

・関節などの節々の痛み

・首や肩の凝り、奥歯の噛み締め

・頭痛や吐き気、耳鳴り、生理痛など体調不良

・めまいやたちくらみ

・動悸や息苦しさ、喘息、咽頭炎

・胃がグルグルし、下痢や便秘

・皮膚がカサカサ

・筋肉がガチガチ

・内臓や皮膚感覚が弱い

・アトピー、蕁麻疹などの痒み

・ストレスによる炎症反応

・自律神経失調症

・将来への不安や心配症

・先読みして行動する

・忘れっぽさ

・うまくいかない不満や苛立ち、焦り

・感情のコントロールが難しい

・自他の区別がつきにくい

・手足の使い方が不器用

・運動量の低下

・訳もなく転び、物を落とす

・体の感覚や感情が分からない

・体がしんどくて思うように動かない

・体がこわばり震える

・外の世界に注意が向く

・遠近感がおかしい

・他者の情報や感情が勝手に入ってくる

・頭の中の妄想に耽る

・頭の中が真っ白になる

・白黒思考で好き嫌いが激しい

・考えてもうまくいかずに反省ばかりしている

・思考がガチガチで、頭の中を整理している

・親子関係にこじれる

・過去に囚われる

・他者と馴染めなくて、社会で生きづらい

・交通機関の移動が難しく、電車やバスでパニック発作に

・冬季うつ

・PMS症状が酷い

・注意力が散漫

・場面緘黙

・複数のことを同時に並行して行うことが苦手

 第3節.

身体が凍りつく人の23の特徴


子どもの頃から、身体を凍りつかせてきた人は、自分が今、常に身体に凍りついていることに気づいていないかもしれません。凍りつきが慢性化すると、心拍数や血圧が低下し、筋肉量が落ちて、呼吸は浅く、身体がガチガチに固まって、節々が痛み、死んだふりの状態になります。

①過敏性と生きづらさ


トラウマのせいで、すぐに凍りつく人は、神経が繊細で、環境の変化に絶えず緊張しており、想定外のストレスに弱いです。身体は弱く、心はとても傷つきやすく、体調を崩すのが特徴です。日常では、人の気配、言葉、態度、感情、音、匂い、光に過敏で、ちょっとした刺激にビクビクして、胸の圧迫感や頭痛、気持ち悪さ、咽頭炎、耳鳴り、蕁麻疹、生理痛の悪化、身体が重い、しんどくなります。そのため、集団場面や都市型生活において、極端な状態になりやすく、動かしがたい他者との関係に悩みます。特に、人が集まる場所が苦手で、身体が硬直して、居心地悪くなるために、その場を楽しむことができず、心が別の方に行ってしまいます。

②凍りつき(不動状態)の症状


ストレスを感じると、筋肉がギュッと縮こまり、固くなり、血液の流れが滞り、身体が凍りついて、痛みを感じやすい状態です。また、人から否定的な感情を向けられると、頭の中がフリーズし、ぼーっとして、機能停止状態に陥り、自分の意見や言葉が言えなくなる人もいます。慢性的な不動状態になると、息を殺し、自分の状態と周りの気配を確認して、逃げ込める場所を探しつつ、どう生き残るかに全神経を集中させて、考えが回転します。ほとんどの時間は、外に注意が向き、頭の中は過剰な情報処理を行っており、身体の感覚が麻痺しています。普段から、めまいやふらつき、胃の痛み、身体は重くて、活動するエネルギーが低下しています。日常生活をうまく立ち回るには、感覚や感情を麻痺させていたほうが生活しやすいので、心と体が分離していき、トラウマから発生した離人症、解離症状、うつ状態、強迫観念、原因不明の身体症状などが複雑化していきます。

③すべき思考と強迫観念


脳の身体の神経は、危険や脅威に敏感なので、しなければならないとか、すべき思考にとらわれ、そのように行動し、思い込みが激しくなります。いつも失敗することを恐れて、頭の中は、ネガティブな考えや、こうしなければならないということでいっぱいで、体をガチガチに緊張させて、歯を食いしばり、頑張ってきました。そして、思春期の頃から、トラウマの状態から抜け出せなくなり、過去に囚われて、強迫観念や強迫行為に悩まされるようになります。

④気分のアップダウンの激しさ


身体が凍りついている人は、足がすくみ、全身がギュッと縮まり、交感神経と背側迷走神経が過剰に拮抗している状態のため、脅威を感じたり、身動きがとれない状況では、感情が爆発しやすく、気分のアップダウンが激しいです。落ち着ける環境では、過集中で生産的な活動に取り組み、疲れてくると動けなくなってしまう間を行き来しています。普段から、気分の振れ幅が大きく、感情が動き出すと自分の手には負えません。身内にきつく当たってしまった場合には、罪悪感や嫌な気持ちが残ります。感情の激しさを理性で強力に抑えようとすると、交感神経の働きを抑え込むことになり、体調が悪くなります。

⑤人の顔色を気にして、他者の影響を受けやすい


身体が凍りついている人は、危険や脅威を感じる神経が働くために、意識の向け方が外に向き、人の顔色がとても気になります。相手が心地良くいてくれると自分も居心地よくなります。一方、相手の表情が無表情だと怒っているように感じるかもしれません。相手がネガティブな感情を向けてくる場合には、交感神経に乗っ取られて、感情のコントロールが効かなくなるか、背側迷走神経に支配されて、身体が固まって、頭の中がフリーズするか、離人感が出るかもしれません。彼らは、最悪な事態に陥らないように、物事をネガティブに捉えて、心配性で、先読みして行動します。

⑥身体の痛みや不快感


身体を凍りつかせていると、身体の中に莫大なトラウマのエネルギーを滞らせることになり、不快感として感じられます。また、筋肉がこわばり、固く収縮しているため、首や肩、背中が疼いて、痛みがあり、身体そのものが限界に近くて、身体を感じることが恐怖になります。そのため、何も心で感じなくて済むように、目の前のことに没頭したり、頭の中で考えたり、食べることに逃げたりします。また、身体をギュッと縮ませて、身体感覚を麻痺させて、何も感じないようにします。長年に渡って、身体を凍りつかせていると、自分の身体という感じがなくなり、身体は重たくてやっかいなものになります。凍りついている人は、解離性障害やうつなどの精神疾患以外にも、線維筋痛症や慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、顎関節症、原因不明の身体症状を患うケースもあります。

⑦人間関係を楽しめない


身体が凍りついている人は、生存を高めるための脳領域は発展していますが、人間らしい社会と関わる神経の働きが弱いために、人間関係を楽しめず、不快な状況が続くと、自分が自分で無くなったり、身体に限界がきてしまいます。どこにいてもくつろげず、好きな相手に対しても、身体が凍りついて苦しくなるので、長時間一緒にいるときつくなり、一人になりたくなります。人生が悪い方に行くと、勉強の意欲が下がり、失敗体験を引きずるようになり、自己肯定感が低く、自分を責めるようになります。

⑧生活全般の困難と体調の悪さ


人間社会が生きづらく、日常生活が困難になると、身体が怠くて、夢の中にいるような感じでフワフワしたり、凄い眠気に襲われたりします。人と関わり緊張する場面が続くと、喉が詰まり、呼吸がしにくく、物事を考えられない、声が出にくい、相手の話を理解できないなどが生じることがあります。また、身体が固まったり、体調が悪化して、身体が思うように動かせないときは、焦りを感じて、どうしたらいいか分かりません。日常生活をうまくこなせない自分を責めて、半分諦めています。

⑨子ども時代からの対人関係


子どもの頃から、身体が弱く、事なきを得るために、物静かで大人しい性格になり、息を潜めて、そっと生きてきました。ただし、自分が仲良くなるクラスメイトは、気が強い子ばかりで、嫌われないようにしたり、いいなりになったり、気を使い過ぎたりして、人付き合いで疲れていき、体調を崩します。相手に合わせる良い子でいますが、自分がない感じで、長時間誰かと一緒にいることが難しいです。

⑩小さい時から不思議な子


小さい時から、身体が凍りついてきた人は、足がすくみ、血の通った生きている感じが薄く、無表情、無感情でいるときが多く、有効な自己主張できなくて、場面緘黙に陥ることもあり、本心で笑うことがほとんどありませんでした。周りからは、不思議な感じのイメージを持たれて、普通の人とは感性が違います。頭の中は、ネガティブなことが思い浮かびやすく、嫌なことばかり考えていると、ますます動けなくなります。

⑪苦痛を麻痺させること


ずっと身体を凍りつかせたままでいると、現実の苦痛を感じなくさせるメリットがあります。彼らは、ネガティブな刺激を受けると、すぐに気持ち悪くなったりするために、あえて自分の身を悪い環境に置き続けて、身体を麻痺させていることがあります。一方、良い環境に行くと、自分の身体の不快感や痛みが顕在化していくために、それに向き合うことを避けようとして、良い環境や安心できる場所から逃げたくなるかもしれません。

⑫凍りつく特性やパニック発作


脳と身体の神経の問題から、過剰な情報処理が苦手で、自分の考え方と違うとか、自分の思う通りに動けないと、身体が一瞬で固まり凍りつきます。また、急な事や想定外のストレスに弱く、疲労が強くなると、パニックや頭痛、嘔吐になることもあります。そのため、失敗しないように、台本を考えて、事前の準備を完璧に行い、計画通りに物事を処理しようとします。

⑬同調傾向


小さい時から、自分の気配を消すことが得意なために、相手といると自分の意見が無くなり、同一化していきます。自分が相手の懐にすんなり入り、相手の意見しか聞こえてこなくなり、相手の気持ちしか感じられなくなります。相手に同調すると自分の感覚や自分の存在感がここから消えていきます。相手に同調して、感じよく振る舞うことで、自分のことがよく思われて、自分を守ることになります。一方、同調傾向をいいように利用されることもあり、相手に断りづらい状況を作られて、そのままいいなりになってしまって、その後、後悔したり、嫌悪感になったりします。

⑭頭の中でのアセスメント


対人場面や人の多い所では、人の気配を感じ取り、頭の中は勝手に情報が入ってきて、好奇心のあることと嫌なものをアセスメントします。人を観察することが当たり前で、頭の中で分析し、過剰に情報処理の努力をして、自分にとって安全な人かどうか、危険がないかどうかを見極めます。

⑮反省が多い


凍りついている人は、頭の中であらゆるパターンを想定して、リスクを考えて、思考がフル回転します。苦手な人がいるのに、家から逃げることができないとか、職場を辞めることができない場合は、不快な状況に留まり続けることになり、自由を望んでいるのに、世間の目を気にして、矛盾した行動を取る自分に対して反省ばかりになります。

⑯敵意


周りに足を引っ張られ、逃げ場の無い状況に追い詰められていき、ガチガチに身体が凍りつき、全ての人が危険な存在で、敵に見えます。今では周りに見放されて、孤立し、憎悪や復讐心を募らせます。人が怖くて、また傷つけらることを物凄く恐れ、自分の傷を掠める恐れのあるものは排除します。

⑰慢性的な不動状態


最も酷い状態になると、食事を作れず、風呂に入れず、歯磨きさえ出来ず、外出は当然無理になり、布団の中から起き上がることさえ困難な状態になります。家の中に引きこもり、周りに迷惑をかけている自分や、何もできない自分を責めて、希死念慮にとらわれ、無力感や絶望感のなかで泣きます。

⑱家族トラウマ


急に態度を豹変する親の元で育ち、自分の本音や本当の感情を出せず、我慢に我慢を重ねてきました。家族がトラウマになっているために、自分が親になって、子どもを持つことに消極的な場合があります。心配性や責任感の強さから、家族関係に縛られることになり、そのせいで体調を崩していくため、自由を望みます。学校や職場のなかに苦手な人がいると、どうしても親を投影してしまい、また傷つけられるかもしれない不安から、逃げたくなり、一つの場所で長く続けることができません。家庭内で感じていた居心地悪さを、別の場面でも再体験していくために、学業で躓いて不登校になったり、人間関係でトラブルを起こして職場を転々としたりするかもしれません。

⑲身を守るほうが安心


無防備でいるときに、不意を突かれると、痛みがダイレクトに胸に突き刺さるので、いつもガチガチに身体を固めて、凍りついている状態の方が安心です。子どもの頃から、相手に期待したり、安心してても、裏切られてきたために、過剰な防衛を敷き、危険な自分には近づかないようにしています。

⑳身体の使い方が不器用で被害者に


慢性的なトラウマを受けると、原始的な神経の働きから、身体が固まってしまって、手足の動かし方や声の出し方がぎこちなくなります。周りの人と比べると、物をよく落としたり、転んだり、うまく言葉に出来なかったりしたため、自分は不器用だと思って、自信を無くします。また、物事をスムーズにできず、嫌なことをされてもやり返すことが困難なため、いじめやモラハラなど被害者になりやすいかもしれません。

㉑恐怖に怯えて動けなくなると


脅かされる状況にいると、恐怖に怯えて、体が動けなくなり、気が狂いそうなくらい不安になるかもしれません。身体がまともに動かなくなっているときは、目の前の遠近感がおかしくなり、何も考えられなくなります。また、自分の身体に触れても、身体感覚が分からず、現実感が遠のきます。

㉒冬季うつの傾向


身体が凍りついている人は、緊張状態が続いているため、手足がキンキンに冷えています。冬の早朝は、覚醒度が上がってこなくて、ベッドから起き上がれず、立ち上がるのがしんどいです。朝から憂鬱で絶望感が出てきて、冬季うつになり、学校や職場に通う気力が沸きません。

㉓摂食障害の傾向


元々、胃腸の調子が悪く、食べることが苦手で摂食障害を患うリスクがあります。思春期の頃から、人の顔色を気にする自意識過剰なところがあり、相手にどう思われるかを気にしたり、自分の体重や体系に対して細かいこだわりが強かったりします。そして、理想の自分を手に入れようと、ダイエットがエスカレートしていき、摂食障害を患います。

 第4節.

身体の凍りつき状態から解放されると


地獄に下りてから天国に逃げるようなショック療法や、身体に振動や音を伝えて、身体反応を過剰に引き出すような治療を行うと、身体の凍りつき状態から解放されて、深く呼吸が出来るようになり、血液の循環が良くなります。身体が軽くて、手足が温まるなどして、今までの自分の状態から急激に変化が起きます。良い方に変化していくと、自分のことがよく分かるようになり、感じ方が変わって、怖いという気持ちも減って、本来の自分が出てくるようになり、人に話しかけられるようになります。また、いろんなことを感じられるようになると、イライラすることが増えて、ストレスが溜まるようになり、悲しいことも思い出したりしますが、安定した生活が送れるようになります。健康的になると、時間感覚が戻り止まっていた時間や動けない時間が減ります。そして、自己主張せずに、相手に合わせている時間がもったいなく感じるようになり、自分のやりたいことが言えるようになって、実際に行動に移せるようになります。日常的に身体へのセルフケアを継続的に行えば、身体の過緊張がほぐれていって、外に出るとか、人が多くいる場面でも体調が崩れにくくなっていきます。

 

トラウマケア専門こころのえ相談室

更新:2020-03-08

論考 井上陽平

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