綱渡りのような人生を生きる

▶綱渡りのような人生を生きる

 

健康で波乱のない人生を生きている人は、人生が綱渡りのようには感じませんが、虐待を受けてトラウマを抱える人や、発達障害で神経に問題がある人が、劣悪な環境が育つと、危ない綱を渡るような人生になります。トラウマにより症状が複雑化して、痛みでガチコチに凍りつく人が、過去のトラウマにとりつかれると、身体が恐怖やストレスでこわばり、ギクシャクして、神経が痛み、苦しくなり、階段を下りるのもフラフラした状態になる人もいます。

 

トラウマティックな状態(凍りつきや死んだふり)に固着している人は、綱渡りのような人生になり、空中に張った1本の綱を恐る恐る渡り、慎重に生きないと恐ろしい目に遭うと感じています。彼らは、外の刺激にとても脆く、壊れやすい心と身体を持ち、生きるか死ぬかのギリギリの中を生き抜いてきました。例えば、虐待する親を目の前では、胸が痛く、呼吸ができなくなり、命の危険を感じます。そのため、外界の精神的ストレスに対して、過剰に警戒しており、一つの綻びが出てしまうと、取り返しのつかない事態になり、いつ綱から落ちたらどうしようとガクガクブルブル震える人生になります。そして、周りの目が気になり、あらゆるパターンを想定して、納得できるまで考え続けて、リスクが怖くなると、動けなくなり、周りのみんなと同じことができなくて、普通の幸せを望めなくなります。 

 

体の中のトラウマというのは、恐怖や怒りのエネルギーを抱えることであり、人生が綱渡り状態になります。トラウマがある人は、自分のなかの理性的な部分と、トラウマから生じる情動的な部分(悪魔的人物)との間で戦いが繰り広げられて、感情をコントロールすることに必死です。外界の精神的ストレスによっては、バランスが取れなくなり、下に落っこちると、過去のトラウマティックな記憶に飲み込まれて、苦痛に悶え、隅っこのほうで縮まり、氷の中に閉じ込められます。そのため、外界の精神的ストレスにより、自分が自分でなくなり、情動的な部分に乗っ取られる恐怖から、自分を守るために、自分にしがみつきます。 また、自分の内部が崩壊して、感情や行動の統制が失われないように、外の世界を用心深く観察しています。

 

▶綱渡りの状態に直面した時の対処法

 

トラウマを抱えている人は、恐怖や不安があるときに動かないでいると、その状況に耐えれなくなり、再トラウマ化します。日常では、周りを警戒し、自分の内外をコントロールしようとして、身構えています。しかし、急なことや想定外のことが起きると、身体が硬直して、筋肉や内臓が鷲づかみにされたような感覚に陥り、緊張した状態で固まります。自律神経の調整不全に陥り、動悸や疼痛、嘔吐、下痢などの身体症状が出てきて、さらに不安になり、身体症状が悪化します。

 

トラウマ化を防ぐ方法として、その状況に耐えれなくなる前に、とにかく身体をもの凄い速さで動かしていきましょう。このとき、身体の神経や筋肉は動きたがっているので、戦うか逃げるか、その場を楽しむかなどイメージをして、実際に身体を動かしたり、大声で叫んだりすうほうが、身体の凍りつきや脱力、詰まり、痛みに効果があります。

 

日常生活では、安心・安全感のある環境作りが必要になります。自分に合った環境を整えていきながら、筋肉の伸び縮みを自分で調整するスキルを身につけて、神経の働きを正常に戻していくのが改善に役立ちます。筋肉の伸び縮みを見るには、ヨガやストレッチ、ダンス、運動などが良いです。また、皮膚の手入れなど身体のケアが欠かせません。あと、心理面のアプローチとしては、この人間社会の仕組みを勉強して、自分の考え方や感じ方などの幅を広げて、人間力を高めていきましょう。

 

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