HSC敏感すぎる子ども 

▶HSC敏感すぎる子ども

 

HSC(ハイリーセンシティブチャイルド)は敏感すぎる子どものことであり、人一倍敏感な気質を持っています。5人に1人に当てはまるとも言われています。HSCの概念を最初に打ち出したのは、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士です。

 

HSC気質の子は、感覚過敏の特性を持ち、とくに人の気持ちに敏感です。しかし、一方で、心が傷つきやすく、体が疲れやすい子どもとも言われます。彼らの神経は、外に向いていて、頭の中で情報処理を過剰に行い、体の弱い部分や痛みを伴う部分を切り離して、相手の感覚に浸っています。

 

彼らの体は、トラウマのメカニズムの支配下にあり、良いことがあると体は調和を取り戻して、生き生きし始めますが、嫌なことがあると神経が痛みます。そのため、環境の変化に絶えず緊張することになり、とても注意深く、生物としての生き残りの戦略と言えます。例えば、他の子が怒られているのを見ると、その緊張感のある空気に耐えれなくなり、自分まで苦しくなります。外側の環境によって、体が凄く反応するために、普通の人なら難なく受け流せることでも、音や匂い、光などで体調が悪くなるとか、他人の悩み事まで、たくさんのことを抱え込んで、苦しみます。

 

HSCの敏感すぎる体質は、神経が危険を感じているために、意識が外側を向き、体が凍りつきます。体が凍りつくと迷走神経反射が起きるので、体の中に様々なことが起こり、より外側の世界を危険なように感じて、悪循環になります。視覚や聴覚が過敏なことが多く、大きな音や匂い、光、声色、表情、その場の雰囲気などあらゆる刺激に敏感になり、親や周りの大人の顔色を伺って、考えすぎてしまいます。彼らは、共感性が高いようにみえますが、一方で、普通の人とは感性が違います。

 

体が凍りついていると、たくさんの情報や感情が勝手に入ってきて、学校の集団場面や親戚が集まる場面など、自分がどういう振る舞いをすれば良いかを考えすぎて、疲れ切り、生きづらくなります。一方で、物事を深く掘り下げて、考え、物事を分析するのが得意です。

 

▶HSCの幼少期について

 

感覚が敏感な子は、今の置かれた状況を感じすぎて、苦しくなり、不登校になりやすいと言われています。学校の規則に即して行動することや、時間割通りに勉強を進めていくこと、出された給食を時間内に食べることなど、行動が規定されることに、しんどさを感じることが多いです。普通であれば、我慢をしてやりくりできるところが、感覚が敏感であるために、無理に何かをさせられることにストレスを感じて、心身の状態が悪くなっていきます。

 

人間関係や友人関係においても、些細なことでも気にして、考え込んだりするために、疲れ切ってしまい、関係を続けていくことが難しくなります。集団になじむことが体力的にも難しいと感じて、学校生活を耐えることができなくなってきます。苦しいことばかり続くと、何も思わないようにとか、何も感じないようにして、どこか遠くに心を飛ばして、一日中、特殊な状態で過ごす子どももいます。

 

HSCは、子どものうちは、親に共感して、家族のために家事手伝いをして、積極的に喜ばそうと頑張っていきます。このように、優しく思いやりがありますが、自分自身や自分の体を無視した人生が続いてくと、体調の悪さや疲れが段々と悪化して、手に負えなくなります。親や家族のために、ずっと良い子でい続けて、自己犠牲していると、親や周りの良いように利用されていくこともあり、ゆくゆくは憎しみや復讐心に変わるかもしれません。そして、親子関係にとらわれて抜け出せなくなります。

 

HSCの子どもを持つ親は、良く話を聞いてあげて、本人が自信を持って自立できるようにすることが大切です。子どもがよく遊び、よく学び、身体を自由に動かせるような環境作りが必要です。

 

▶HSCと発達障害の違い

 

HSCと発達障害ともに曖昧な概念でありますが、両方とも、外側の刺激に感覚過敏になり、音や匂い、光などに敏感で、体調不良との戦いになるところが同じです。HSCと発達障害の違いは、発達障害の場合は、体内の感覚が弱く、ボディイメージや体の感覚がよく分からないなどの特徴があります。HSCは、発達早期の時期から、体内の感覚に敏感な時期があり、自分の体の中の苦痛を引き受けるだけの耐性があります。

 

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HSPの特徴

HSPは、生得的な特性として、高度な感覚処理を持つ、人一倍敏感な人という意味です。共通してみられる特徴は、音、光、匂い、人混み等の刺激に対して敏感で、普通の人より強く反応する人のことを言います。

感覚過敏な人

感覚過敏な人は、自分の体内、人の気配、感情、表情、視線、音、声、話す内容、匂い、振動、光、気圧、温度などに過敏に反応します。そして、不快な状況が続くと、体調が悪くなり、生活が困難になります。

解離研究

障害となる解離症状では、生活上の不安や恐怖、痛みで神経が張りつめており、身体は収縮して、凍りつきや死んだふり、虚脱化して、背側迷走神経が過剰に働き、脳や身体の機能に制限がかかります。