> > ヤングケアラーの問題

ヤングケアラー問題・実態・原因


ヤングケアラーとは、家族や親に病気や障害があり、毒親で精神的に未熟とか、社会の中にまともに働けないとか、うつで家の中をまともに動けない、物事を考えられないなど、日常生活に支障をきたす家族を持ち、大人が担うべき家事や家族の世話を子どもが日常的に行う人のことを指します。ヤングケアラーや毒親育ちのケースもそうですが、子どもは、家族の世話や家事をすることになり、子どもらしくいられる時間が奪われたまま、大人になってしまうため、アダルトチルドレンに近い概念になります。

 

ヤングケアラーになる子どもの側の原因としては、子どもにトラウマがあるとか、人一倍敏感な特性を持っています。自分が家族のために頑張らないと家族が崩壊してしまうと感じて、家事を手伝い、幼い兄弟の世話をして、自覚なく家族の世話に追われてきました。

 

ヤングケアラーになる子どもは、親から愛情をもらえなかったゆえに、自分より親を大事にするようになり、周りから偉いね、いい子だねと言われるようになります。子どものなかには、親から馬鹿にされたり、からかわれたり、嫌な感情を向けられてきました。子どもは、家族に幻想を抱いており、無理やり自分をだましながら、親に愛されるために、自分の楽しみを犠牲にして、勉強や家事、愚痴の聞き役に徹し、努力をしてきました。そして、自分の生活や将来を犠牲にして、家族のために自己犠牲が当たり前になり、心身に不調をきたし、学校生活にも影響が出て、いつの日か燃え尽きてしまう日が来ます。

 

心身に不調が現れて、自分が親からどれだけ酷い目にあわされてきたかを自覚し、受け入れてしまったときに、自分の心が崩れていって、心も身体もおかしくなります。その後は、精神疾患(うつ、双極性障害、パニック障害、強迫性障害、摂食障害、解離性障害)、パーソナリティ障害、原因不明の身体症状を患い、社会の中での適応が難しくなります。

 

ヤングケアラーの問題は、親だけでなくて、社会全体の問題かもしれません。母親が子どもを虐待し、ネグレクトしてしまうのは、母親も育児しながら家事もして、パートまたはフルタイムで働いているため、母親自身が社会の犠牲になっている点は見過ごせないかもしれません。また、障害や依存症を抱えた母親などの家族への支援を国が怠った結果かもしれません。

 

ヤングケアラーの支援では、子どもの気持ちに寄り添い、心が休まる時間や希望を持てるように支える必要があると思います。

 

トラウマケア専門こころのえ相談室

公開:2022-06-15

論考 井上陽平

 

▶ネット予約 

▶電話カウンセリング 

▶お問い合わせ