ヒステリー球


1.ヒステリー球の症状

ヒステリー球(咽喉頭異常感症)があるというのは、喉の奥に何かがつっかえている感じがある人のことを指します。ヒステリー球は、トラウマを抱えているか、神経発達に問題があります。体が弱い人が、過緊張と警戒ベースで生活していて、嫌なことがあっても我慢ばかりしていると、体が凍りつくため、喉から気管支にかけて収縮して、詰まった感じになります。そして、喉がつっかえたような異物感を感じて、息苦しくなり、咳き込むようになります。

 

固形物などの食べ物だけではなく、お粥やお茶などの液体も、のどに詰まって、呼吸困難を引き起こすことがあります。これは物理的に喉の病気でそうなっていることは少なく、過緊張やこわばりから神経や筋肉が収縮して、ストレスで炎症を引き起こし、食べものや飲み物などが喉を通らなくなっている可能性が高いです。

 

ヒステリー球を持つ人は、嫌なことがあると、体が硬直して、凍りつく特性があり、パニック障害や解離性障害、ボーダーライン、過敏性腸症候群などの障害も併発する可能性があります。プレッシャーがかかる場面では、過度に緊張するため、心臓がドキドキし、冷や汗をかき、お腹が痛くなって、頭の中が真っ白になるかもしれません。また、喉の詰まりを感じて、身体はうずうずしているので動かしたくなるかもしれません。さらに、緊張しすぎて唾を呑み込むことが癖になり、お腹の中に空気を溜め込んで、胸やけ、げっぷ、おなら、胃酸の逆流、お腹の張り、お腹が気持ち悪くなるかもしれません。

 

神経学的に言えば、ストレスがかかると、それに抵抗しようとして、交感神経が優位になり、過緊張から動けなくなってしまうと、背側迷走神経が働いて、体が凍りついていきますが、そのときに、社会交流を司る鼻から口、喉、胸を中心にした部に違和感が出ます。また、息の根を止められるような崩れ落ちていくトラウマを負った人は、体が過去に窒息しかけた体験を記憶しており、手足をばたつかせ、息ができない苦しみのなかで、喉元の塊がぎゅっと縮まったことを覚えています。このように体が凍りつくトラウマや、息の根が止められるようなトラウマを持っている人がヒステリー球を持っていると言えます。小さい頃から、ヒステリー球を持つ子どもは、自分のことを表現することが下手で、喘息に悩まされていることが多いです。また、親の躾が厳しい場合は、食事を摂る際に、喉から気管支にかけて収縮し、食べ物が喉が通らなくて、痩せ型の体型になるかもしれません。

2.治療について

ヒステリー球を治すには、凍りつきをほぐしていくことと、嫌なことが続いても、硬直し、不動状態にならずに、身体的動作ができる身体を作る必要があります。不快な状況における今までの防衛的態度を改めて、息を止めて、じっとしてしまうのではなく、呼吸して、動けるようにしていきます。トラウマティックな体は、少しずつしか変わっていかないために、治療に要する時間は長くなるでしょう。

 

トラウマケアこころのえ相談室 

論考 井上陽平

 

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