家庭という強制収容所
▶家庭という強制収容所

 

子供にとって、経済的基盤は親に頼るしか方法がなく、食べることも、寝ることも、日常の全てを親が担うしかないため、自分が生きていく術は全て親が握っています。親が食事を作ってくれないと、子供は栄養状態を維持できず、生存の手段は全て親にかかっています。家庭環境が悪く、親の接し方が悪いと、子供の健康・精神状態に鏡のように100%反映されます。

 

そのような状況からもわかるように、親は子が成長していく過程において、絶対的な力を持っています。それは、意識的にではないにしろ、親がその過程における規律を決定していることにつながり、子供は、家庭のルールを押し付けられて、子供の身体はそのルールに沿って動かすことを強いられます。食べる、寝る、話すなどの日常生活における体の動かし方や動作をはじめ、身体の機能に至るまでを規律化されて、身体や生を拘束、統治されることになります。

 

すなわち、それぞれの家庭には、家庭ごとの規範のようなものが存在し、親は子供の成長になくてはならない存在であり、その助けとなる一方で、良くない家庭環境で育った子供にとっては、家庭は、親の定めた規律やルールを強いられる場となります。そして、それらは子供の身体を作っている規範とか常識となり、生に対する価値観などは、家庭のなかで植え付けられていくようになります。

 

その場合には、子供は、家庭や学校という強制収容所の中では、自分の思うような手足の使い方が出来なくなります。次第に手足が無くなっていって、全身や自分の存在が消えてなくなっていくような経験をすることになります。家の中では、戦うことも、逃げることもできないので、息を潜めて、布団の中にくるまっています。また、親の足音や物音、話す内容に、聞き耳を立てて警戒するようにもなります。親が近づいてくると、どうしようもなくなって、その場にうずくまり、頭が真っ白になったり、耳が聞こえなくなったり、息がしづくなります。

 

家庭という牢獄で、親の身勝手で無神経な言動や、子育てを放棄するような態度が、子供の生を形作る規範とか常識となり、生に対する価値観などは、家庭のなかで植え付けられていくようになります。子供は、良いこと悪い事の区別も分からなくなり、親の言動に怯えて、身体は縮こまり痺れて、思うように動かすことが出来ないようになります。家の中のギクシャクが、自分の身体のギクシャクになり、脳と目や耳、表情、喉、気管支、心臓、身体の各器官の繋がりが絶たれて、自分では動かせなくなり、社会的な人間関係が形成することが出来なくなります。

 

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