自閉症スペクトラム障害の特徴

▶自閉症スペクトラム障害とは

 

自閉症スペクトラム障害は、DSM-5における、神経発達症群に分類されるひとつの診断名です。

 

中核症状は、

・社会的コミュニケーションや社会的相互作用における持続的な欠陥

・興味が限定的、行動が反復的、または活動の様式

 

ASDの子どもは、限定的な行動に特別な興味を持ち、人生の絶え間ない変化に備えて緊張し、抵抗します。仲間を作るよりも、そのような関係から距離を置いて、一人でいることを好みます。

 

周辺症状は、言語の発達や使用の障害、攻撃性、自傷行為、かんしゃく、気分と感情の不安定さ、感覚過敏、多動と不注意、早咲きの才能、睡眠障害などです。

 

▶自閉症スペクトラム障害の特徴

 

自閉症スペクトラム障害は、遺伝要因と発達早期(子宮内ストレス、周産期の医療措置、誕生時トラウマ、乳児期の養育環境)のトラウマが複雑に絡み合い、神経発達や生体機能に異常が出ます。生まれ落ちた時から、常に脅威を恐れており、体は過緊張や凍りつき、虚脱してしまう原始的な神経が働くために、社会的相互作用に障害があります。社会交流を司る神経が育ちにくいために、顔の表情筋、目や鼻、口、耳、喉、気管支心臓、肺がうまく使いにくく、声が出にくい、聞き取りづらい、視線が合わない、息がしづらい、手足が不器用、お腹が痛む、病気に罹りやすいなどがあり、母親関係にこじれる可能性が高いです。

 

神経発達の問題から、生体機能のリズム異常が出て、小さい時から体調不良など体の弱いハンデがあります。そのため、強迫的なこだわりを持つことで、毎日をルーティン化し、自分をコントロールすることで安心します。また、コミュニケーションの問題の背景には、対人緊張と体調不良があり、自分独自のこだわりが全面に出てしまいます。

 

ASDの子どもは、不快なことは極力避けようとしますが、強制させられる場面では、体に生理的混乱(赤面、息がしづらい、フリーズ、めまい、どもる、汗、震え、揺れ、不快感、声が出ない、耳が聞こえない、集中力低下、注意散漫など)が起きます。たくさんの人前では、緊張しすぎてしまうので、高いパフォーマンスを出そうと、心が緊張している体を切り離して、冷静に対処しようとします。心と体の分離が進むと、様々な心身の症状が現れて、人間関係に悩むようになります。

 

このように神経が繊細で、体の調子が悪くなりやすいために、頭(心)と体の繋がりに問題が出てきて、体は麻痺していたり、感覚が無かったり、固まっていたり、手足の力が抜けていたりします。一般に、頭の中で考えることを重要視していて、予想外の出来事や不確かな要素を嫌います。また、体の感覚(体感)は弱いために、普通の人と感性が違って、自分の軸が弱く、主体性の乏しい状態です。

 

発達早期の段階から、体の中には莫大なエネルギーを滞らせて、環境側の刺激により、生体機能のリズムが崩れるために、手のひらをひらひらさせたり、体を揺らしたりするなどの常同行動を取り、自分を安定させます。また、相手を自分の思うように動かしたくて、常同行動を取ることがあります。

 

小さい時から、体の中の不快な感覚や感情を切り離しているために、ボディイメージがなく、自他の区別が曖昧です。物事を白黒はっきりさせないと、体が落ち着かなくなるので、曖昧なことが嫌いです。常に頭の中は、この世界の事象を分析して、様々なリスクを考えながら、アルゴリズム的思考をすることで、悪い方にいかないようしています。また、心と体を安定させるために、こだわりが強く、一人遊びをして、空想に没入する傾向があります。