プレイセラピー(遊戯療法)

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プレイセラピーとは

 

プレイセラピー(遊戯療法)は、言葉による表現が十分でない子どもとセラピストが遊びを通して関係性を作り、子どものこころのケアを図っていく心理療法です。一般に子どもは、自分に起こった不幸な出来事を言葉で十分に表現できないため、痛ましい体験をしても誰にも話せずに一人で耐えてしまうことになり、こころの傷が見逃されがちです。

 

プレイセラピーでは、プレイルームの空間が子どものこころの空間になり、その空間に内的なものが象徴的に表現されていきます。子どもの心の中にいるセラピストとの関係性を通して、子どものこころの世界が育ちます。

 

遊びによる子どもの変化

 

子どもは一緒に遊んでくれる人を探しています。遊びは子どもの生活のすべてであり、遊びを通して、子どもは自分の感情を表現し、他者と交流し、他者の模倣などにより学習していきます。プレイセラピーでは、セラピストは、ただ子どもの行動を見守るのではなく、一緒に遊ぶことを大切にしています。セラピストは、子どものファンタジーを壊さないように十分に注意して、子どもの内的世界で起こっていることを言葉や表情で返します。 子どもは、自分の心の中で起こっていることをセラピストの言葉や表情により見い出していきます。そして、子どもは心の中で起こっていることとセラピストの言葉や表情を含めたピッタリと表してくれる体験の一致を楽しみ始めます。子どもの心の中と外的なセラピストがピタっと合うことで、子どもは目を輝かせ、全身が活性化します。そして、身体から心のエネルギーが生き生きと溢れ出し、自分が自分であるという感覚を確かなものにします。さらに、セラピストも楽しそうに目を輝かせることで、子どもは自分のことを価値があるように思います。このような遊びを繰り返すことで子どもは、この世界を意味ある世界として理解していき、将来の可能性を広げます。従って、発達の問題がある児童だけでなく、健康な児童にもプレイセラピーは有効であると考えています。

 

▶トラウマを負った子どものこころの変化

 

想像を絶するトラウマを負った子どもは、自我と現実の外的世界のあいだの移行空間に何かとてつもない恐ろしいことが起こります。この破壊的なトラウマにより、子どもの心理的な健康の場合に見い出される創造性は失われます。そして、生き残りをかけた用心深い防衛が組織化され、身体症状や憂鬱な空想、依存からの嗜癖行為に発展し、のちのパーソナリティ障害になります。このトラウマによって破壊された移行空間を回復するには、ウイニコットの言う「遊ぶこと」が必要になります。トラウマを負った子どもは、遊ぶ過程で、やりたいことや楽しいことに取り組み、目的や目標をもって外的世界からの出来事や物事をたくさん取り入れ、自分の内的世界を豊かにしていくことで回復します。トラウマを専門とするセラピストはそのお手伝いをさせてもらいます。

 

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乳幼児の発達

生後5,6週になると乳幼児は、母親が自分に関心を向けていることを敏感に察知し、二人は無条件にかみ合って生き生きとした情動が引き起こされます。また、生後6か月頃になると、乳幼児は母親の心の中の感情を読み取りつつ、ともに興味あるものを一緒に共有しようとします。赤ん坊と母親が相互的に相手に合わせようとすることが情動調律と呼びます。母親の情動の応答性が展開することによって、感情の発露ができるようになり、自己感覚の発言と関連し、自分が自分であるという感覚の基盤に情動の調律があります。