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境界性人格障害の方との接し方

▶境界性人格障害の方との接し方の29項目

 

境界性パーソナリティ障害の方との接し方をまとめています。境界性パーソナリティ障害からの回復には、生活全般のストレスを減らして、友人や家族との楽しい時間を過ごす、瞑想、カウンセリング、睡眠をしっかりとる、体に良い食事をとる、適度な運動をする、マッサージ、鍼灸、ヨガ、体操、スピリチュアル、演劇などが良いです。なるべく本音や本当の感情を見せれる対等の関係で、自分の思ったように過ごせる相手と過ごすようにして、苦手な相手との関係は極力避けるようにしましょう。そして、足先までが温まるような幸せな体験をすることで、尖りきった神経の働きを少しずつ緩まり、安心して眠れるようになり、穏やかな自分に戻ることが回復の道のりになります。

 

境界性パーソナリティ障害の人は、身体の中にトラウマを閉じ込めており、原始的な防衛操作が延々と作動しています。不安や恐怖により、神経が過敏に反応すると、恐れおののいたり、体の中で恐ろしいことが起きたりして、体調不良になります。また、状況により、神経の働きが変化すると、感情や思考、覚醒度が変わり、常に不安定な状態に置かれているため、根底には、自己感覚が弱くて、中身が空っぽで、自分が自分でなくなるような恐怖があります。そして、今では、こころや精神までもが複雑に組織化された防衛反応のなかにすっかり染まっています。彼らは、敵か味方か、白か黒かで決めつけ、敵意を見せることで、自分の安全を保障しますが、それだけこころや身体は、怒りの感情や不快な刺激を向けられることに対して傷つきやすい状態にあります。そして、自分を守らないと、しばしば現実場面でトラウマの再被害に遭うことが本当に起きます。彼らは、他者の態度や視線、言葉、気配、足音に恐怖して、こころは痛くて苦しくて、身体は見えない刃物で突き刺されているかのように感じていたりします。生活全般が困難になり、気分の波が激しくなって、感情が不安定になると、現実よりも妄想の世界に生きるようになり、過度な自己肯定や自己否定、被害感情、怒りが大きくなります。境界性パーソナリティ障害に接する人は、善意や思いやりの気持ちとか、ごく普通に関わっているつもりですが、すぐに彼らの健康を害してしまい、苛立たせてしまって、拒否や拒絶、攻撃を受けます。彼らと関わる人は、彼らの攻撃性や過敏さ、拒絶的な態度に怒りを露わにし、仕返しをすることがよく起こります。その場では、お互いに反省して仲直りが出来たとしても、無意識のうちに不気味な仕返しをして、仕返しをされるという関係に陥ります。

 

1)できることとできないことをはっきりさせる

境界性パーソナリティ障害の人は、人間不信があり、人から傷つけられるのではないかという不安が強く、不確かな要素や動かしがたい他者との関係が苦手で、感情や思考が暴走しがちです。そして、相手を自分の思い通りに動かしたいと思っていて、自分の心を安心させるために、周りを操作するところがあります。一方、思いやりのある人や孤独で愛情に飢えている人ほど、不幸な生い立ちの境界性パーソナリティ障害の人になんでもしてあげようと思います。そうすると、彼らは、なんでもしてくれると思うので、距離が近くなってきます。距離が近くなればなるほど甘えと依存から攻撃的になり、手に負えなくなります。まずは、できることとできないことをはっきりさせて、そばにいながらも、なんでも思い通りにならないことを徐々に分かってもらいましょう。無償の愛の奉仕はとても良いことだと思いますが、相手が利他的でないと確実に燃え尽きてしまいます。

 

2)一緒に喜び、気持ちを理解しようとする

境界性パーソナリティ障害の人は、興味のない人には冷たいですが、大切な人に対しては全力で頑張ろうとします。彼らは、自分の幸せに気づきにくい分、大切な人が幸せそうだと自分を満たすことができます。また、大切な人に自分のことを分かってほしいと思っており、分かってもらえないことに悲しんでいます。その悲しみが怒りになり、揉め事は多くなりますが、できないことなど指摘し合って、お互いの気持ちを理解ていくことが大切です。そうした積み重ねが二人の絆を強くします。

 

3)強すぎる見捨てられ不安

境界性パーソナリティ障害の人は、安心して過ごせる場所が無く、フラッシュバックや慢性的な空虚感、身体症状などを体験していたりします。恋人の連絡が遅いと心配になり、その心配が過去のトラウマ(また居なくなる恐怖…)と折り重なり、将来の否定的な可能性にとらわれていきます。そして、動かしがたい他者との関係に不安を感じて、取り返しのつかない恐怖とか、駄目になってしまうという思いから、凍りつきやパニック、怒りの感情に変わります。体が凍りつくトラウマを体験するときは、胸が痛くて、呼吸は苦しくなり、視野は狭まり、体は固まり、動きづらくなって、頭痛や吐き気も出たり、自分が自分で無くなります。彼らは、凍りつきやパニックの状態を半狂乱のように感じているかもしれません。ですから、彼らのそばにいる人は、不安にさせるようなことは一切言わず、連絡はできる限りマメにしてあげてください。また、愛情を込めた手紙を事あるごとに渡してあげるのも良いと思います。

 

4)冗談が通じない

境界性パーソナリティ障害の人は、身体のなかにトラウマという過剰なエネルギーが蓄積されているため、傷つきやすく、身体の痛み、怒り、麻痺、胸が潰れる思いを抱えていています。彼らは、情緒不安定で神経質で、怒りっぽく、心が狭く、自分にも他人にも厳しい傾向があります。基本的に、彼らは、心に余裕がなく、言葉の裏にある相手の意図まで読むことができません。そのため、冗談が通じず、言ったことをそのまま受け取りますので、言葉を考えて使う必要が出てきます。

 

5)言葉が凶器になりかねない

境界性パーソナリティ障害の人は、何気ない一言が刃物のように冷たく突き刺さり、胸が痛み、生理的反応に混乱が生じて、フラッシュバックが起きたり、感情のコントロールが利かなくなります。たとえば、どんなに自分に優しくしてくれていても、一言が気に入らなければ、すべてが台無しになって最低な人間にしか見えなくなります。彼らは言葉一つ一つに敏感で、相手の間違いを許せず、自分が脅かされたと感じれば、激しい攻撃性や自暴自棄になります。彼らのそばにいる人は、かなり気を使って関わる必要があります。彼らが痛みを感じたら、凍りつきやフラッシュバックを引き起こしかねないので、嫌がることを言うのは辞めましょう。そして、毛布のように暖かい言葉を使いましょう。

 

6)他人との線引きが苦手

境界性パーソナリティ障害の人は、身体内部に恐怖や怒りの情動的人格部分を閉じ込めているので、他人が自分の心に土足で踏み込んできたり、想定外のことが起きると、自分の感情がコントロール出来なくなり、自分が自分であることを保てなくなって爆発します。そのため、他人との線引きの対処の仕方が苦手で、人間関係に悩んでおり、異性関係のトラブルが多くなります。無駄な人間関係は、極力省きたいと思っていて、誰彼構わずにお友達になるという精神は持ち合わせていません。そばにいる人は、彼らが自分の感情をコントロールできなくなり、自分が自分で無くなるという恐怖があることを十分に理解し、踏み込んでほしくない領域には入らないようにしましょう。

 

7)まずは安全や安心感

境界性パーソナリティ障害の人は、身体の中に安心感がなく、不安や緊張、警戒ベースで生きていて、外の世界に対して安全100%を求めています。頭の中は、相手を見透かし、快か不快かを見分けて、完璧な状態を作ることで、自分の安全を保障します。彼らは、安全や安心感がある場所では、ぬくぬくと育つことができます。しかし、さまざま外傷体験に苦しんできたことから、根底には、人を疑っており、周りの人は自分に悪いことをすると考えています。日常場面で、追い詰められたり、疲れている時に、不快なことがあると、一瞬でストレスが高まり、交感神経系が乗っ取って、頭の方は混乱し、相手を責めて罵ることがあります。その後、感情をコントロールできない自分を責めたり、罪悪感に変わります。そのため、彼らのそばにいる人は、怖い思いをさせないように配慮して、ずっとそばにいるという安心感を届ける必要があります。そして、彼らのことをいつまでも信じてあげて、待ってあげましょう。

 

8)扁桃体に直接働きかける

境界性パーソナリティ障害の人は、警戒心が過剰で、周囲をとても気にしており、快か不快かを直感的に見極めて、この世界のことやうまくやれない自分を否定的に見ています。脳の扁桃体は、すぐに危険を察知して反応しやすく、情動脳は働き続け、ストレスホルモンを送り続けています。この扁桃体を鎮めるには、誰かの力を借りる必要があります。まずは、彼らが親密な人との関係で、穏やかに楽しく快感を追求することが出来るような場面に焦点を当てます。そして、サポートする人が相手の表情や行動から、感情を察知し、その内的状況に相応しい言葉と表情を返すことで扁桃体の機能はゆるやかに変化します。このような身体の芯から楽しむボトムアップ体験を一緒に繰り返すことにより、トラウマを再体験しつづける過覚醒症状は次第に軽減されていき、穏やかに過ごせるようになって、たくさん眠れるようになります。

 

9)激しい怒りから生き残る

境界性パーソナリティ障害の人は、少しのことでも傷つきやすく、すぐに体の状態が変わり、認知的フラッシュバックや激しい怒り、凍りつきを起こしたりします。認知的フラッシュバックが起きている時は、左脳があまり働いておらず、出来事を客観的に分析して、物事に対する注意や認識力に欠けるので、怒りを感じたり、恥をかいたりすることを何でも相手のせいにしがちです。そのため、感情のコントロールできずに激しい怒りをぶつけてしまったとき、彼らのそばにいる人が仕返しをすることなしに、生き残れるかどうかにかかっています。

 

10)やりたいことに取り組んでもらう

境界性パーソナリティ障害の人が自分の好奇心の赴くままにやりたいことに取り組み、未来を肯定的に思い描くことで、過去の自分とは決別し、再び生きるという感覚を取り戻せます。そして、身体に染み付いたトラウマ記憶から抜け出すことが可能になります。そばにいる人は、彼らが自分を優先していく生き方をあと押しをしていく必要があります。

 

11)覚悟を持って接する

境界性パーソナリティ障害の人のそばにいるなら気長に穏やかに変わらない態度で見守る必要があります。また、慢性的な空虚感や感情のコントロールの難しさ、興奮しやすさ、身体の不調、恐怖心、生きていくことの苦しさを十分に理解し、こちらの思いを話すよりも、静かに注意深く話を聞いていき、ポイントになる言葉に反応し、気持ちを汲み取るようにしましょう。

 

12)傷つきやすく、空虚なので

子どもの頃から、親にしてもらいたかったことがありますが、親に求めても叶わず、傷ついてきました。境界性パーソナリティ障害の人は、普通の人よりも、5-100倍くらい傷つきやすいです。また、彼らは、とても辛く、苦しい毎日を過ごしてきたので、感情や感覚を切り離して、自分を空っぽにして、良い自分を演じてきました。今では、空っぽな自分と向き合うと虚しくなるだけなので、その空虚を埋めようとして、たくさんの時間を一緒に楽しむことを求めます。そのため、相手はしんどくなります。そばにいる人は、彼らの無理な要求には応えなくてもいいですが、出来る限り、一緒に楽しんであげて、彼らが休みたくなったら、休ましてあげましょう。

 

13)自分と似たような魂を持っている人に惹かれる

境界性パーソナリティ障害に人は、直観的に、自分の価値観に合わないと判断すると、関係は続きません。彼らは、価値観が違うことを受け入れにくく、否定的な可能性を考えてしまって、しんどくなります。その一方で、生きるか死ぬかの環境の中で育っているので、生き残りの方略として、仲間意識が強くて、熱い部分があります。彼らは魂を引き合わせてくれるような運命の人を求めており、自分の分身のように感じたり、自分自身にとてもよく似た存在として感じられる人との一体感を求めています。自分と似ている人との一体感により、相手が自分の辛さに合わせてくれたり、相手の苦しみが分かったりして、精神性が高まり、安心感を得ることができます。もし、彼らのそばにいようと思うなら、同じような救いようのない悲しみを抱えているか、理解していく必要があります。また、常に努力を続けられるような高い精神性や聖性が求められます。

 

14)多面性の悪い面も許容する

境界性パーソナリティ障害の人は、子どもの頃から過酷な環境で育っています。その過酷さから生き残るために、原始的な神経を働かせ、自分自身を変性意識状態に置き、恐怖や怒り、痛み、恥ずかしさなどの感情の葛藤を避けて、生活全般の困難をやり過ごしてきました。また、子どもの頃の不幸を回避するために努力しており、多面性を持ち合わせています。天使の部分は、ご機嫌で優しく愛情深いので周りの人の自己愛を満たしてくれます。一方で、悪魔の部分は、些細なことに苛立ち、不機嫌で人を脅すなど恫喝し、幸せそうに笑う姿が憎くてたまらないと感じて、甘えや依存といった特性に嫌悪感を持っています。彼らのそばにいるなら悪い面も、それは過酷な環境を生き残ってきた能力の証として受け止める必要があります。

 

15)身体感覚の回復には、瞑想やヨガ、ダンス、マッサージが有効

トラウマ体験により、命の危機に瀕した体験は身体の記憶として残り続けていて、身体は耐え難いトラウマと同一化しています。人間の悪意によりトラウマになっている場合は、加害者に反撃しようとした部分と激越な感情は、自分の中にありますが、それは自分のものではないと感じたいものです。自分の中の激しい怒りや興奮、恐怖が蘇ると、生活全般に適応できなくなるので、悪い部分を分裂排除して、こころの安定を保ちます。自分の感情や感覚を切り離していくうちに、身体感覚が分からなくなり、自分が自分であるという感覚も弱くなって、自他の境界が分からなくなります。身体が空っぽになると、自分の身体に意識を向けなくなるので、身体が冷たく硬直したり、手足が脱力したり、痛みを抱えたまま生きることになります。身体感覚を取り戻すには、身体に焦点を当てたセラピーや瞑想、ヨガ、ダンス、演劇、鍼灸、マッサージがおすすめです。

 

16)学術、芸術、武道、スポーツで怒りを発散する

虐待や過干渉などにより、養育者に良い子を強要されていると、子どもは高いパフォーマンスを出さなければなりません。持続的な緊張とストレスから、体は闘争・逃走反応にすっかり染まっていきます。しかし、良い子で居続けなければならないので、相手に合わせようとして、正常な怒りや自己主張は妨げられています。このような抑圧された怒りは、過食行動や自分に好意に向けてくれて、なんでもしてくれる対象に向かいがちなので、仕事、学術、芸術、武道、スポーツなどの適応的な方法で発散できるようにサポートしましょう。

 

17)3つの約束事

境界性パーソナリティ障害の人は、子どもの頃から今に至るまで複合的なトラウマを抱えていると言われます。これ以上、傷つけないように、状態を悪くしないようにするために、支援者は3つの約束事を守る必要があります。①嘘をつかない。②裏切らない。③見捨てない。を守りましょう。支援者が守れないと再トラウマ化してしまって、外傷の再演が起こり、激怒や身体の凍りつき、ぞっとする思いをさせることになります。

 

18)愛情を注ぐ

境界性パーソナリティ障害の人は、子どもの頃に不幸があり、自分を家族としてもらってくれるような理想的な両親像を求めていることがあります。だから、たくさん抱きしめられたり、頭を撫でられたり、愛情表現をされたり、母や父親の代わりになってあげて子ども扱いされることを喜びます。たくさんの愛情を感じることで全身にポカポカしたエネルギーが駆け巡り、冷たく硬直していた身体が温かく解きほぐされます 

 

19)デート中は

デート中は、気分転換のドライブに連れて行ってあげたり、好きな食べものやお菓子、ぬいぐるみを一緒に探しに行ってあげてください。複雑なトラウマを負っている人は、自分を脅かす刺激に対して、過剰に破壊的に反応してしまうので、体調を常に気にかけてあげたり、身体を休めてあげる心配りをしてあげてください。また、辛いことを思い出す話題をしたり、元恋人の話をしたり、異性と楽しそうに会話したりするのは避けましょう。自分の思い通りに過ごせて、身体が愛情や幸せな体験を重ねることで、この病から解放されます。

 

20)不快を避けて、快適に

境界性パーソナリティ障害の人は、警戒心が強く、周囲に過敏で、自分を守ろうとして、顎、首、肩、背中の辺りを緊張させて身構えています。頭の中は、外の世界の対象が快適か不快かをアセスメントしています。不快な刺激に対して、体が縮まり、気分が悪くなるので、回避しようとしますが、向こうが近づいてくる場合は、闘争・逃走モードのスイッチが入ります。好奇心を感じる対象に対しては、接近したいと思っているので、関係を続けていくことができます。

 

21)感覚過敏を理解する

境界性パーソナリティ障害の人は、複雑なトラウマにより、脳のフィルターの機能が弱く、人の気配や音、匂い、光に過敏に反応します。神経は張りつめていて、睡眠に障害が出ます。彼らのそばにいる人は、彼らの居住スペースにむやみに侵入せず、感覚過敏を理解していく必要があります。

 

22)無理して相手に合わせてしまうので

境界性パーソナリティ障害に人は、子どもの頃から、親の機嫌を損なわせないように先回りしてきました。また、いつも人と比べて自分がずれているように感じていて、人間関係で失敗することが多く、相手に合わせようと努力してきました。しかし、人に合わせて無理していると疲れてしまって、いずれ爆発してしまいます。彼らのそばにいる人は、無理をさせないとか、一人の時間を増やしてゆっくり過ごせるような配慮が必要です。

 

23)自分も相手も喜ぶことが好き

境界性パーソナリティ障害の人は、落ち込んだり、悲しかったり、孤独だったり、怒りがあったり、寂しかったり、焦っていたりします。そのため、こころに元気がないと、エネルギー切れを起こして、体調不良に繋がります。人に対しては喜ぶことを求めていて、人を楽しませることが好きで、サービス精神が旺盛です。相手の喜んだ顔を見ると、自分も楽しくなって元気になることができます。ですから、彼らのそばにいる人は、一緒に楽しむことを心掛けてください。 

 

24)解離状態

ストレス下では解離状態になり、すごく辛くなって、現実と夢の境目にいるようになり、自分のことがよく分からなくなっていきます。彼らの意識がぼーっとしたり、身体が凍りついたりしているときは、彼らのそばにいる人が思いやりをもって関わる必要があります。また、そのようなストレスがかからないように環境調整してあげましょう。

 

25)妄想状態

トラウマがある人は、感情の高まりから、不安や動揺を感じやすく、過剰に覚醒させられています。そうなると、全身の力が入り、この世界が危険であるかどうかとかを入念に調べて、細かいところまで気にするようになります。そして、過去に引きずりこまれたり、不安や恐怖に強く影響されたりして、自分が特殊な人間であると信じたり、根強い猜疑心を持っていたり、自分は特別で何者かに監視されていると思ったり、隣人に攻撃を受けているなどという特殊な妄想にとらわれてしまって、現実検討能力が低下します。しかし、境界性パーソナリティ障害の人の妄想は一過性で、割と短期間で治まるので、過去から現在に戻ってくる間は、見捨てることなく、寄り添うことが求められます。

 

26)恐怖状態

大きな衝撃を思い出すと、感情が強くなりすぎて、思考も混乱します。捕らわれた状況では、全身が怖がっていて、周り全てが敵に見えて、怖くなります。一つのトラウマが蘇ると、連鎖的に過去のトラウマに引きずり込まれることもあります。そして、頭が痛くなり、胸が苦しくなり、吐き気などでしんどくなって、生活全般の役割をこなせなくなります。そのため、トラウマによる凍りつきや荒廃を避けるために、分裂排除したパーソナリティの構造を持つようになります。境界性パーソナリティ障害の人は、過去のトラウマに対して、離人感を持って関われますが、身体感覚を伴わせて関わることに強い抵抗があります。彼らのそばにいる人は、トラウマを回避していく生き方や、正常な生活を送ろうとしている姿を尊重していく必要があります。

 

27)独占欲が強く、他の人と仲良くされるのが嫌

境界性パーソナリティ障害に人は、自分だけを見てほしい、何時でも自分の味方になってほしいと思っていています。パートナーまたは、親が他の人と話すと、ひとりぼっちの気分になって落ち込んだり、発汗して身体がこわばったり、傷ついて自分なんていらない存在と思ったり、みるみる自分が小さくなってどこか遠くにはじかれたりと、恐ろしい体験をしているかもしれません。ですから、パートナーになる人は、自分の法や秩序を超えるような行為を求められることがあります。

 

28)気分や身体感覚の浮き沈み

境界性パーソナリティ障害の人は、恋人や配偶者が居なくなり、一人きりになると、寂しくなり、気持ちが落ち込みます。そして、不安定な状態に置かれ、その場にいられなくなることがあります。身体の方は重くなり、手足は冷たく、寒さを感じます。その一方で、恋人や配偶者にハグしてもらうと、全身が軽くなって、温かくなります。彼らは恋人や夫婦間の関係が悪くなると、体調不良を起こしたり、気分の浮き沈みが激しくなったりして、一時的に相手のことを自分勝手とか、大嫌いと言ってしまいます。と同時に、行かないでとか、許すという気持ちも併せ持っています。彼らは、自分のなかの不安定さを相手のせいにしがちで、パートナーの方は、自分が振り回されているように感じているので、膠着した関係になりがちです。

 

29)パートナーとの関係により

境界性パーソナリティ障害の人は、身体の調子が悪く、人間関係がしんどくなり、上手くいかない辛さや幸せを感じられず、何か埋まらないものがあります。パートナーとの関係が上手くいっているときは、気分やテンションが高くなり、自分はなんでもできそうな気分になります。一方、パートナーとの関係がうまくいかなくなると、不安からごねたり、支配したいという欲求が湧いたり、イライラから投げやりな行動を取ったり、浮気しているかどうか細かく調べようとして、相手のSNSや携帯を見たりします。また、100%の安心を求めようとすればするほど、不安は高まり、相手のあら探しをしてしまって、パートナーにめんどくさいと思われたり、不安を発見して被害妄想が膨らんだり、パートナーのことを怒鳴ったり、別れを切り出したりします。また、人間関係がうまくいかないので、自分は愛されるはずはないという否定感や、自分は孤立し疎外される存在だという信念が強化されて、あまり良くない状況に安心したり、消えてなくなりたいと思ったりします。

 

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