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境界性パーソナリティ障害のチェック

▶境界性パーソナリティ障害のチェック36項目

 

慢性化したトラウマ体験の悪影響は、脳内(扁桃体の興奮、海馬の萎縮、前頭前皮質の変化など)の器質的変化をもたらし、身体は命の危機に瀕した経験を記憶していて、自律神経系や免疫システムは調整不全に陥り、その人個人を特徴づけている行動や考え方、知覚の在り方にダメージを与えます。また、子どもから大人になるまでの発達的変化の過程で形成されていく人格構造に欠陥をもたらします。複数のトラウマによって形成される人格の障害としては、境界性パーソナリティ障害が知られています。

 

ここでは、境界性パーソナリティ障害に見られる特徴をまとめています。境界性パーソナリティ障害の人は、子どもの頃から、神経発達に問題があるか、最悪な環境で育っていることが多いです。特徴としては、外界の刺激(快か不快)によって、交感神経や原始的な神経(背側迷走神経)の働きが切り替わり、体の状態や覚醒度が変わって、自分の状態も変わってしまいます。感情の起伏が激しく、常に不安定な状態に置かれており、いつも虚しくて、自分の中身が空っぽで、自分が自分でなくなりそうな不安があり、一貫性を保てません。

 

1)メンタライズ機能の低下

被虐体験やいじめ被害などにより、フラッシュバックや恐怖状態、身体症状、被害感が強くなると心の余裕が無くなります。心の余裕の無い状態では、他者の行動から、他者の内面を想像したり、推測したりが難しくなり、自分自身を外側から見ることが出来ず、ネガティブな考えがグルグル回ります。そして、相手の気持ちを理解したり、相手に合わせることが難しくなり、合わせようとしても疲れてしまいます。

 

2)愛着対象への見捨てられ不安

人間不信がベースにあり、好意を向けてくれる対象に対して、攻撃としがみつき(嫌い/行かないで)があり、安全100%を求めています。基本的に、好意をもたれても、いつ居なくなるのか心配になり、実際にあるいは想像上の見捨てられに伴う不安があります。感情のコントロールが難しく、情緒不安定なので、攻撃したり、しがみついたり、試し行動をしたりと相手とぶつかり合う緊密な関係性になります。一人でいるときは、不安、恐怖、寂しさ、孤独、苛立ち、興奮、麻痺などが入り混じった世界で生きていて、自分自身に向き合うと空虚に襲われるため、何かに依存しないと心のバランスを保てません。

 

3)過覚醒状態

強いストレスにより過覚醒症状(興奮しているとき)になると、前頭葉の実行機能が十分に機能しなくなります。そして、心の余裕が無くなり、周囲が見えなくなって、リスクを考えずに無計画な行動を取るため、問題行動やトラブルが頻発します。過覚醒症状のときには、自分の限界に対する認識を欠き、理性的な判断を求めても難しいと言われています。その一方、実際にリスクや危険に曝された時は、過敏に反応して、怖くてどうしようもなくなり、解離や不動反応が生じます。

 

4)衝動行為と抑うつ

過覚醒になると、目前の刺激に対して、身体がその場その場で反応して、リスクを考えずに衝動的な行動をとります。特に、逃げ場のない状況に追い込まれて、切迫感や感情的な苦痛が高まると、落ち着きがなくなり、居ても立っても居られなくなって、その場に凍りつくか、動かされます。さらに、不快すぎる状況から逃れられないでいると、何とか問題解決をするために行動を取ります。しかし、胸が痛く、息苦しく、気を失いかねない場面では、過食、浪費、自傷、暴力、暴言、しがみつきなどの危険で、損失が生じることを行うかもしれません。その一方で、感情的になってしまうことで、何度も失敗を繰り返してしまい、自分を嫌悪して恥じて、みじめな、おちた(抑うつ)状態になります。

 

5)断片化した自己と情緒不安定

自分でありながら、自分に属しているとは感じられない思考や感情があるような状態で過ごしています。そして、意味もなく怒りが沸いて来たり、訳もなく悲しかったりと感情をコントロールできないことに悩んでいて、自分が自分でなくなることを恐れています。なかには、自分の中の悪魔(トラウマの犠牲者の内的世界では、自我を攻撃し虐待する残忍な人格化が見られる)が暴れ出すことを恐れており、自己破壊恐怖がある人もいます。

 

6)自己と対象の分裂

子どもの頃から、人間のずるさや欲を見てきて、その部分が非常に嫌で、神経質になっています。人間のそんな一面が怖くて、自分の中のネガティブな面も受け入れることができません。また、解離された情動やトラウマを持っており、それが原因で生じる激烈な感情状態や生理的混乱から生じる身体症状を最も悪いものだと経験しています。そして、頭の中は、自己と対象を分裂させる防衛が働いており、自己と他者の肯定的特質と否定的性質の両方をあわせ、現実的に全体として捉えることに失敗していきます。耐え難い痛みは、分裂排除されていき、過剰な自意識/自己嫌悪、精神/身体、善/罪悪、生/死、成熟/未熟、高慢/従順、純潔/不潔といった二分法の中に確かさを求めて、自己と対象の否定的性質から自分を守ります。例えば、過剰な自意識が自分の嫌悪する身体の部分にリスカしたり、根底にある醜い自分を軽蔑したり、自分で自分を責めたり、他者の悪い部分を批判したりが起こります。

 

7)大きな矛盾と葛藤による行動化

ある者のせいで自分の人生を台無しにされたという意識と、自分の人生は報われていないという意識が根本にあります。そして、「憎くてたまらない気持ちと、どうしても許せないけど、でも許したいという気持ち」など、大きな矛盾と複雑な葛藤を抱えています。普段は、他のことをすることで意識をずらして考えないようにしていますが、思い出すと、交感神経が興奮し、イライラ、殺意、思いがけない行動に走ってしまうことも…。

 

8)物事の見方

曖昧なことや不確かな人生に耐えることが難しく、こころで思ったことがそのまま現実であるかのようにこの世界を体験していきます。その結果、他者の感情や要求を認識する能力に問題が出てきます。両極端な考え方に陥ったり、物事の見方が固定化されたり、妄想的で自他の区別がついていない状態で過ごしています。

 

9)理想化と脱価値化

冗談が通じず、言葉通りそのまま受け取る傾向があります。不信感と同時に、相手を信じやすいところがあり、良い相手を理想化します。しかし、相手が上辺の言葉だけで、行動が伴っていないと、すぐに失望して、脱価値化させます。

 

10)動かしがたい他者との関係

ストレスがかかって体調が悪くなると、自己感覚が麻痺していき、自他の境界が曖昧になって、自分と他者が別のものであるということが理解しづらくなります。相手の感情がもろに入ってきたり、自分が相手の気持ちに深く入ったりします。一般的に、相手が自分の思い通りにしてくれると気持ちは楽になり、安心します。相手が自分の思った通りにいかないと、不快になり、イライラします。そのため、相手が合わせてくれるどうかで気分の波が激しくなるので、相手への求め方が極端になります。

 

11)人間関係に敏感でトラブルメーカー

人間関係や相手の表情、言葉、しぐさに敏感で、人に嫌われるのが怖くて、傷つきやすく、感情のコントロールが難しいのが特徴です。一般に、正義感が人一倍強く、自分の思う通りにしたいので、試し行動をとり、他人を操作し、周りを巻き込んで、トラブルメーカーになります。そのため、社会への適応が難しく、人を疑ってばかりで、周りの人が悪いことをしていると考えている部分と、人間関係を壊している自分に嫌悪している部分があります。

 

12)白黒思考

神経が繊細で、身体の方に限界があるため、不快なものに耐えれるだけの耐性がありません。中途半端な状態が続くと、落ち着かなくなって、うんざりしたり、気が狂いそうになるので、物事の好き嫌いをはっきりさせるか、白黒極端に分けます。うまく対処できないと、うつ、フラッシュバック、パニック、体調不良、自分が自分で無くなる不安、他者に傷つけられる不安などを引き起こすので、それらから、自分を守ろうとしています。

 

13)自分を守るために

境界性人格障害の人は、自分の心を搔き乱されると、フラッシュバックやパニックが起きてしまって、体が凍りつき、自分が自分で無くなり、自傷行為や破壊的な行動を取ってしまいます。そのため、喧嘩をすると、自分を守ることに必死になって、相手にまくしたてるように喋り、正論を振りかざします。そして、自分で自分を抑えられなくなって、突き放すような言葉を言ったり、試し行動を取ったりします。

 

14)その時の気分と体調

神経過敏なところがあるので、心の状態次第では、すぐに体調が変わり、気分の浮き沈みが激しく、中間がありません。気分がとても幸せな時は、元気に活発に動くことができます。気分が落ち込んでいる時は、無気力で、怠くて、身体が痛み、寒気がします。

 

15)身体の過敏さと行動化とその後

トラウマのPTSD症状により、自分の思うように生きれない状態が続くと、脳のフィルターが壊れ、心のバリアが機能しなくなり、人の気配や態度、表情、音、匂い、光、振動などに過敏に反応するようになります。人の声や気配などに過敏に反応するようになると、集団場面に弱くなり、神経は張りつめた状態で、過覚醒になって、睡眠不足に陥り、生活全般が困難になります。そして、不快すぎる状況で、追い詰められたり、疲れが酷かったりすると、身体は硬直して、ゾワゾワとした不快感に憑りつかれて、焦燥感や苛立ちを感じます。苛立ちが高まると、絶望したり、耳鳴りがしたり、涙が出てきたり、気分が悪くなったりして、その問題を解決するための行動を取る、怒りの行動を取る、投げやりな行動を取る、自罰行為をする、回避行動を取るなど様々なパターンがあります。一方、不快すぎる状況を改善できない場合には、原始的神経が働いて、頭痛、腹痛、吐き気、身体が重くて動けなくなります。

 

16)嗜癖/依存症

寂しくて、孤独で、自分の居場所がありません。自分に注意を向けようとしても空っぽか、怠いか、不快感か、痛みだらけなので、その慢性的な空虚感を何かで埋めようとしています。ストレスや不快感の解消のために悪いことだと分かっていても、ある特定の行為や物質使用を続けようとします。例えば、浪費、性行為、アルコール、ギャンブル、無謀な運転、むちゃ食い、恋愛依存

 

17)解離性健忘と被害者意識

怒ったときの記憶が抜け落ちたりします。そのため、いつも傷つけられた被害者であり、都合がいい記憶しか残らないので、自分が加害者だと自覚できない事が起こります。その結果として、パートナーとトラブルに発展しやすくなりますので、注意が必要です。

 

18)人生の方向性の喪失

単純で短期的なことには取り組むことができますが、複雑で長期的なことは、想定外のこと起きるかどうかが不安で、恐怖や脅威を感じやすく、緊張やパニック、思考過多、統制の利かない不安、体調不良を引き起こします。そのため、人生計画が不安定になり、常に将来への不安が強く、何も楽しめません。また、何かに取り組んでも、すぐに断念してしまって、新規場面も苦手になり、自分は何もすることができないという諦めが条件付けられていきます。

 

19)安心感や基本的信頼感がない

「一人じゃ寂しい、皆と仲良く過ごしたい」という受け入れてほしい気持ちはありますが、実際、温かい居場所は居心地が悪く、長続きしません。それは、「どうせ自分なんか愛されない」という自己否定的な声や、「その場限りの優しさはいらない」という人間不信があるからです。

 

20)体調の悪さと空虚さ

子どもの頃から、長年のトラウマの影響のせいで、背側迷走神経の支配下のもとで、身体が凍りつき、内臓や関節、皮膚の調子が悪く、体調不良や疼痛が起きやすいです。ストレスのかかる度に、胸が苦しく、息がしづらく、気持ち悪くなるなど、体調不良を起こすので、不快な感覚や感情を切り離していくと、自分の感覚が分からなくなり、からっぽ(空虚)な自分になります。いつも何か埋まらないようものがあり、心の中は空虚で、虚しいばかりなので、それを埋めようとして、過食したり、人間関係に依存します。

 

21)救いようのない世界に生きている

幼少の頃から、恐ろしい世界に生きており、異常な環境のなかで、異常な状態にあって、様々な自分の感覚や感情を切り離すことで生き延びてきました。一人になると自分のことが分からなくなり、空っぽな自分に向き合うと怖くなり、虚しくなり、人間不信と本当の愛情に飢えています。心の中の自分は出口の見えない迷路のような内的世界の中を彷徨っています。親しい相手を見つけたらどさくさに紛れてその迷路の中に誘い込み、自分が有利で相手が不利になる構造を作り出します。そして、身動きがとれなくなった相手を縛り付けて、自分に都合のよいマイルールを押し付けます。

 

22)聡明で感受性があり、豊かな空想を持っている

高機能のBPDの人は、トラウマを抱えながらも、生きるか死ぬかの大変な状況のなかを精一杯生き延びてきた経験から、知性や創造性を兼ね備えています。そして、遠回りしてきた人生ゆえに、世間一般の普通の人とは違います。体は固まり凍りついたり、体から離れて頭の中で生活したり、体にぽっかり穴が空いていたりします。自分の体に安心感というものがなく、感情や感覚が極端に揺れ動くため、外側のものに安心感を求めるようになりますが、それがうまく合致すると、非常に聡明になり、並ならぬ感受性や豊かな空想を持ち合わせるようになります

 

23)同一性障害、不安定な自己像や自己感

自分のルーツやアイデンティティが希薄です。彼らは、警戒して、ずっと緊張した状態が続いており、慢性的なストレスの影響から、体がしんどく、離人や凍りつきなど防衛が活発で、自己感覚やで身体感覚、時間感覚、空間感覚など通常の人とは全く違い、自分を得たいの知れない人物と思っていることがあります。

 

24)自己不全感からの安全希求や強迫観念

様々なトラウマ被害を受けていて、自律神経系や免疫系に問題が出ており、感情や自己調整機能に調整不全があります。そのため自己の不全感から、思考や行動をコントロールしようとして、強迫観念や強迫行為に陥りがちです。また、完全主義で自分の安全を保障したがる側面があります。

 

25)多面性を持っている

子どもの頃に虐待など受けている可能性が想定されます。人間は、生きる死ぬかの世界のなかで精神や肉体が耐えれなくなると、ある種の変性意識状態を通じて自分を変化させることで生活全般の困難を乗り越えていきます。それと同時に、自己同一性の障害を抱えることになり、一貫した自己像が持てなくなります。人によって場面によって気分がコロコロ変わり、自分で自分をコントロールすることが難しい状態にあります。ある時は、傷つきやすく未熟で窮乏し子どもっぽく、またある時は、傲慢で尊大で横柄で利口ぶっていて頑固です。

 

26)子どもっぽさと大人の部分

社会の役割をこなす大人の部分と、凍りついて発達不十分な子どもの部分があり、不安定な自己像を持ちます。ストレス下では解離状態になり、子どもになったり、大人になったりします。子どものときは、横柄でわがままだったり、臆病で何も出来なかったりします。大人のときは、社会のなかで頑張ろうとしています。この間をさまよってしまうと、本当の自分が分からなくなり、いつも心の中は空っぽです。

 

27)退行傾向と闘争モード

さまざまな外傷体験を負うことで、その衝撃により、神経系の発達が原始的な時代に逆戻りします。それ以降は、時間の流れが止まったかのように、心の成長が遅くなり、何時までも心は子どものままになってしまって、声は弱弱しくなります。子どもでいることのメリットは、正常な大人では正気でいられないくらい悲惨な体験を抱えることができます。一方、安全が脅かされそうになると、子どもの部分を守るかのように、闘争に満ちた情動的人格部分が怒りをぶち撒けます。この間をさまよってしまうと、頭の中は混乱していき、身近な人間に対しては、罵るような態度を取ってしまいます。職場などでは、不適応にならないために、自分の感情や感覚を切り離し、想像力を無くし、ひらすら目の前のことをこなします。

 

28)ネガティブな思考

過去の後悔や将来に対する不安から、考え事をしてしまうと、生きているのが怖くなり、ネガティブな思考に支配されていきます。さらに、不安な感情でいっぱいになると爆発してしまって、自分がコントロールできなくなるので、自分が失敗することや周りに迷惑をかけることを恐れています。

 

29)パニック発作

見捨てられる体験や支配、脅し、悪意、二重拘束などの対人関係のストレスに反応して、過剰な覚醒状態になり、呼吸は浅く早く、動悸も激しく、興奮が高まるにつれて、どうしていいか分からなくなり、居ても立っても居られなくなります。そのあとは、不適応な代償行動や激しい攻撃性を取るか、正常な反応が妨げられて、身体が凍りつきます。凍りつき状態から、絶望が襲ってくると、顔面は青白くなり、呼吸はほとんどできなくなり、心臓は止まりかけます。自分では、この急激な生理的反応をコントロールできないために、死の恐怖を感じてしまうと、パニックやめまい、吐き気、痙攣、腹痛、怒りに襲われます。以後、周りを気にして無理に頑張ると、交感神経の耐性領域を超えてしまって、急激に背側迷走神経のブレーキがかかるために、身体の硬直と崩壊のせいで発作が起きます。日常生活では、パニックになることを恐れるようになり、予測不能なことや不確実なことに対して、不安や恐怖を覚えます。

 

30)心配性と将来不安

境界性パーソナリティ障害の人は、今までさんざん危険な目に遭わされたために、リスクや危険を怖がるようになり、過敏になっています。そのせいで、小さいときから、先読みすることが癖になり、ネガティブに考え、将来の不安を感じています。特に、経済的な不安から、お金に執着して、今を楽しめなくなっています。

 

31)倒錯行為

トラウマにより、神経が繊細な人は、怖いものを目にすると体が石のように固まります。そのため、警戒心を高めて、快か不快かを見極め、不快なものほど気を取られやすく、凝視してしまうことが癖になります。何度も不快や恐怖を経験することによって、不快感が強いものほど好奇心として取り違えることが起きます。また、生活全般が困難になると、正気だとしのぎ切れなくなり、何もないふりや明るいふりをして過ごすようになります。そして、苦痛の度合いが笑いや快楽に変わります。彼らにとって、苦痛は快楽や解放であり、希望は絶望になり、好きという感情は寂しさに変わり、この大きすぎる感情の扱い方が分からず、やがて何も感じなくなり、感情は消えていきます。

 

32)妄想様観念と解離性症状

外界に対しては、対人恐怖や気配過敏があり、身体内部にはトラウマがあるために、生理的混乱が生じやすく、人から傷つけられることを恐れています。生活全般の困難や恐怖が強くなると、身体は麻痺していき、現実世界はシャットダウンして、現実か夢か分からない世界で生きるようになります。自分の世界に深く入るようになると、現実より妄想様観念が作られます。また、外の刺激により、激しい感情が掻き立てられると、自分を客観的に見れなくなり、自分は正しいという誇大妄想や、自分は傷つけられるかもという被害妄想に取り憑かれて、激しい攻撃性を表します。

 

33)スピリチュアリティへの親和性

情動の嵐の中を生きている一方で、時折、凍りついて、固まる様に閉ざされていた感覚や感情、喜びの全てが心の中から溢れかえるような「聖なるもの」を体験するような人がいます。この五感の全てが震える神秘状態は畏怖すべきものであり魅惑的なものでもありますが、この体験により、聖性とかスピリチュアリティへの親和性が高まります。トラウマ治療では、このような神秘体験を意図的に持っていけるようにします。

 

34)希死念慮

小さい時から、死にたいと思っていることがあります。日常生活が困難になると、絶望や無力な世界に閉じ込められていき、楽になることが死ぬことに結びつきます。生きていくことが面倒になり、死にたい、消えたいと楽になる方法を考えます。また、死ぬのは怖いことなので、一思いに殺してほしいとさえ思っています。生きることが苦痛すぎて、実際に自殺未遂や薬の大量服薬、失踪に至るケースもあります。

 

35)完全性や理想を求める精神からの攻撃

トラウマ体験による痛みやこわばり、過覚醒による興奮した身体、身体感覚の麻痺、無力感や崩れ落ちる体験など、情動と感覚の側面は身体に残り続けています。身体は耐え難いトラウマ体験と同一化しているため、不快な刺激は、身体を闘争モードにしたり、凍りつかせます。自分の身体や不快な刺激は完全性や理想を求める精神によって攻撃されます。その分かりやすい例としては、自殺や自傷、理想化からの脱価値化、白黒思考。

 

36)正義感と仲間意識

境界性パーソナリティ障害の人は、今まで理不尽な目に遭わされて、苦しんできたために、ひどい世の中を恨み、悪者は正義によって打ち倒されるべきだと考えています。彼らは、正義感が人一倍強いところがあり、自分と同じような境遇の人に対して、同じような気持ちになって、仲間意識から助けたいと思うことがあります。そして、悪者と戦いますが、仲間から自分の思ったような反応が返ってこないと、怒りになるか、もうどうでもいいやと投げやりな態度になります。

 

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