演技性人格障害とは

▶演技性人格障害とは

 

演技性人格障害の人は、子どもの頃から、虐待や両親から愛情を受けずに育ったことや、学校社会などで幸せな思い出があまりないことが原因としてあげられます。一般に、外向性が高くて、周囲の注目を浴びたいとか、人に良くみられたいという自己顕示性が強くて、見栄えを良くしたり、他者や環境に合わせたり、人懐っこいです。その一方で、情緒不安定で、恐れや孤独に満ちており、独占欲が強く、危険なことが好きで、バラバラな自己像を持っていて、行動が極端で異常なところがあります。

 

一般に、虚言症の特徴があり、妄想と現実が分からなくなっていて、現実に起きた出来事を事実どおりに記憶できないことが起きます。そして、無意識のうちに、作り話を自作して、それを自己暗示により事実だと思い込みます。その捏造された記憶を周囲の人に広報して、理想化された空想の自分を演じてしまうことが特徴の障害です。理想化された空想の自分が生活しているので、本当の自分というものがなく、自己存在は希薄で自分が自分であるという感覚が弱いです。こうなってしまったのも、子どもの頃に辛く悲しい時期があり、底なしの不安を感じないよう何重にも仮面を被って、その場その場を生きています。

 

子どもの頃から、虐待や不運な人間関係・学校社会などの障害を飛び越えるために、自分自身を変化させる必要があり、さまざま仮面を被って不安を隠してきました。人によく見られたいとか、人に合わせてしまって、人によって場面によって気分がコロコロ変わり、どれが本当の自分が分かりません。自分のなかに矛盾した自己の存在がいて、目立ちたがり屋で、ユーモアのセンスがあり、人あたりがいいですが、悪ふざけをすぎると怒られてしまって、自己評価を下げたり、ストレスの処理が下手くそだったりします。また、強い人には媚びを売り、猫をかぶりますが、弱い人には、平気でなんでも言えてコントロールすることがあります。

 

▶演技性人格障害の小児期

 

機能不全家庭で育っていることが多く、脱抑制型の愛着傾向があり、心の成長が育まれていません。幼い頃から、誰かに助けを求めて泣いて走り回っても、ほったらかしにされてしまい、耐えれなくなると、癇癪を起こすので、うるさい静かにしろと引きずられるような関係性で育ってます。養育者に理不尽に怒りをぶつけられると、無表情になり、恐怖を感じないようにしてきました。彼らは、愛着の絆を持つことが自分を守る手段になっていたので、母親に限らず、誰にでもくっつき、距離が近くて、世話する大人に対しては、目を向けてほしいがためにいたずらをするなど、周りを困らせてきました。本人としては、愛着対象に見捨てられることは、自分が自分で無くなる不安とか、自分の居場所が無くなるとか、虚無に落ちる恐怖とか、恐ろしいことが起きそうとか、弱いものを食い殺す鬼になることを恐れて、注意を引いてきました。子どもの頃から、ピエロのようになって生きており、明るいふりをして、まともに育った人間のふりをして生きています。ただし、児童期を終えて思春期の頃になると脱抑制型の行動は、すっかり影を潜めて、子どもの頃の愛着対象の関係は内在化されます。心の内側には脱抑制型の子どもの部分があり、外面は、理想化された空想の自分を演じています。

 

▶演技性人格障害のまとめ

 

演技性人格障害は、境界性人格障害や自己愛性人格障害と共通する特徴(感情の混乱が激しく演技的で情緒的、ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが多い)が何個かあります。また、ヒステリーや虚言症と似ていて、パニックや身体症状も出やすいと言われています。彼らの養育者は、安全基地の機能を果たしていなかったので、子どもの頃から、予測できない危機や障害を乗り越えるため、身体性が亢進していて、魅力的で曲芸師のようです。また道化師のようであり、社会の狂気と結びついています。行動としては、派手で芝居がかった振る舞いをして、周囲の注目を浴びようとしますが、スポットライトが当たらないと、気分が頻繁に入れ替わって、泣きわめき、怒鳴り散らし、子どもに返り、周囲の笑いを引き起こすことがあります。彼らは、自分が攻撃されないために、または居場所を失いために、場の中心にいて、周囲を笑わせようと、明るく楽しく振る舞うのが特徴になります。

 

▶HOME ▶電話カウンセリング ▶お問い合わせ