全か無か、白黒思考

▶全か無か、白黒思考

 

複雑なトラウマがある人のなかには、物事の好き嫌いがハッキリして、全か無か、白黒思考になっていきます。子どもの頃は、家族のことが大切でしたが、大人になるにつれて、親や友人の拒絶や裏切りに遭い、心が壊れます。そして、大人になった今、好きなものに比べ、嫌いなものがどんどん増えて、他人やこの世界が敵だらけのように見える人もいます。

 

人を信用することが難しく、人を自分を傷つけてくる危険な存在だと思います。他人の視線、態度、話す内容、足音、物音などが怖く、攻撃されているように感じます。人間不信です。

物事を白黒はっきりさせないと、落ち着きがなくなり、その関係を壊したくなります。彼らは、曖昧なこと、中途半端なことに耐えることが難しいです。相手が本物なのか、偽物なのかをどっちか分からない状態でいることで苦しくなります。苦しくなると、体の方が凍りついていって、自分が自分で無くなる不安が出てきます。

 

物事が白か黒かに極端に分かれます。パートナーの言動に一喜一憂し、相手の顔色が良いと居心地よいですが、相手の表情が無表情や怒り、敵意があれば、心がざわついて、居心地が悪くなります。

相手がコミットしてくれず、見捨てられ不安が高まるときや、自分の存在が無価値にされたときは、腹が立って、心が真っ黒に染まります。一方で、相手が褒めてくれたり、理解を示してくれたりすると、心がすぐに真っ白になります。

自分と他者は考え方や感じ方、物事に対する温度差や情熱など違いますが、重要なポイントでズレたり、自分の気持ちを分かってもらえないことに敏感で、すぐ怒ってしまったり、複雑な心境を抱えます。

 白黒思考が強い人は、良い空間では、安心に包まれていきます。しかし、悪い空間では、呼吸や鼓動が早くなり、身体が縮んで、歯を食いしばります。バリアが壊れて、剥き出しの自分になり、ガクガク震えて、胸が痛む。

凍りつく場合は、息を止めて、身体が動かなくなり、胸が痛む。

 

嫌なことがあると

過去に引きずられて、今を生きれなくなります、一日中過去のことを考えて頭から離れてなくなり、感情のコントロールを失います。

落ち込んで無気力になって、投げやりな態度を取ります。

好き嫌いをはっきりして、嫌なことは排除します。嫌なことがあると感情や行動に振り回されて、手に負えなくなります。

トラウマティックな状態で生きていたから、自分に合う人、自分に合わない人を白黒分けてしまいます。

 

体の中では、交感神経の過剰な興奮や背側迷走神経の支配された状態なので、自分の体がおかしくなりやすく、他者や環境に影響されて、振り回されてしまいます。

怒られたり、批判されたり、嫌われることが怖くて、

人の言葉をまっすぐ受け止めて傷つきます。