▶回避性人格障害の仕事
回避性人格障害の人は、他者との成熟した人間関係を作り維持する社会的技能を欠いており、不適切で無力な行動をとりやすいです。子どもの頃から、学校社会のなかでも、休みがちで、不登校や中退を経験していることが多いです。現在は、大人の社会のなかでうまくやれない自分を恥じています。週5回の正職員して働くことが難しい場合もあり、何かで収入を得ないといけないと感じています。ただ、現実はなかなか自分の思い通りにはいかず、行き詰まりを感じています。
職場の人間関係で、自分のことが知られたり、噂されることを恐れています。人の悪意が怖くて、底なしの不安があります。
今までの人間関係などうまくいかなくなったことを後悔し、
人の言動に振り回されます。
脳が危険を感じて、敵だと認識し、生理的嫌悪から、その人をシャットダウンします。
仕事で嫌な人がいたら、遠ざけようと敵認定します。
毎日がとてもつらくて、 やっていくのが大変で、将来生きていくことに希望がありません。何もしたくなくなり、日常生活を過ごすことができません。
不快な状況を解決しようとして、体を動しても上手くいかない経験を重ねることで、諦めていくようになり、体を動かない方が楽という経験を重ねていきます。
他人からクレームを受けたり叱責を受けたりするのが怖い。
職場のなかで苦手な人がいることが多く、その人の関係性に悩みます。生理的に受けつけない場合もあり、そのときは職場を辞める選択肢になり、このようなことが何度も繰り返され、職場を転々とすることになります。
自分に自信がなく、自己肯定感が低く、人間関係や社会の中で上手く対処できない。
仕事を継続していくことが難しく、体にはトラウマがあるので、体調不良を起こして、職場を突然休んだりすることがあります。職場を突然休んだり、遅刻したりすることで、周りに迷惑をかけたとか、嫌われているように感じています。
学校や職場に行き続けることが難しく、些細なことで、胸が苦しくなって、お腹が痛くなります。人に何か批判に耐えられず、体調不良が続くと、行くのを辞めてしまいます。集団や組織にいることが難しく、人間関係を煩わしく思っています。
将来をネガティブに考えてしまう。将来に対して、絶望や無力感があり、焦りを感じます。
将来の不安から、自分がどうしていいか分からずに、考えすぎる傾向があり、頭の中をグルグルしています。具体的な問題解決があっても、うまく対処できません。他者から良いものを差し出されても拒んでしまいます。
仕事も恋愛も身動きが取れずに、時間だけが過ぎていきます。
マイナスの記憶が多くて、うまくやれなかったときのイメージが強くて、何をしてもダメだと思っています。
体が固まり、動きにくくて、うまくいきません。
本番では、緊張が強くなり、感情や意識が高まるため、麻痺が規定の反応になります。
そのため、人前で話すのが苦手になり、頭の働きが鈍く、身体の動きがぎこちなく、普通の人と比べて、見劣りしてしまいます。
本番で緊張しすぎて、力を出しきれずに、どれだけ努力していても不完全な結果に終わり、失敗だけが積み重なります。ひたすら努力して、完璧を求めて、高い理想を持ちますが、性格は引っ込み思案でうまくいかないために、現実と理想にギャップがあります。
思ったよりもうまくいかない現実に直面して、ネガティブになります。
楽観的に考えて行動するよりも、悲観的にこの世界を眺めます。
焦って失敗して、勇気がなくなり、前向きに考えられなくなります。
失敗を引きずる
人生の重要な場面ほど、前向きになれずに、すぐ引っ込んでしまいます。
音や匂いに過敏で、眠れなくなったり、イライラしたり、食事が大変だったりします。