女性のアスペルガー症候群

女性のアスペルガー症候群の人は、トラウマが無ければ、長期記憶の良さや集中力も高いため、自分の強みを活かした仕事をしていれば、特に社会適応への問題はありません。その一方で、自分の弱みの部分で仕事をしている人は、不適応になりやすく、パニックや睡眠障害、原因不明の身体症状に悩んでいたりします。また、アスペルガーかつ児童虐待やいじめ等のトラウマを負っている人は、フラッシュバックや感覚過敏のため、生活全般が非常に困難になり、さまざまな症状を抱えることになります。一般的には、家庭、学校、その本人の取り巻く生活空間の全体がストレスになり、長期的な不安やストレスを受けると多彩な症状が現れるようになります。

 

▶アスペルガーかつ複合的なトラウマを負うと…

 

女性のアスペルガー症候群の人は、コミュニケ―ション能力に問題がないように見えても、言葉どおりそのまま受けとるので、対人相互作用に問題が出てきて、ストレスを抱えやすく、また感覚過敏があるので生きづらくなります。機能不全家庭で育つと、長期的にストレスを受けて、慢性疲労症候群、繊維筋痛症、概日リズム睡眠障害、摂食障害、原因不明の身体症状を抱える人がいます。通常の人と比べて脳機能がアンバランスで、さらに、トラウマによって感覚の処理が違ってきて、解離症状やフラッシュバックになったり、自分でどうしてよいのかわからず、パニック症状になります。そして、パニックや感覚麻痺、原因不明の身体症状(疼痛、頭痛、めまい、吐き気等)になることを恐れて、それを引き起こす刺激(光景、音、匂い、光、言葉、電波等)にまで恐怖や不安を感じるようになると、身体の方がボロボロになり、日常生活が困難になります。アスペルガー傾向のある人は過去の記憶等をはっきりと覚えていて、こだわりが強く、融通がきかないゆえに、生真面目で、あれもこれも自分の具合を悪くするものを見つけて、一度悪いものだと思い込むことその考えを変えれなくなります。そして、現実の脅威だけでなく、想像上の脅威(目に見えない敵への不安)に対しても過剰に反応するようになります。例えば、特定の音に敏感すぎて苦痛になるとか、強い光が苦手になるとか、肌に触れるものに敏感になるとか、匂いから身体の調子が悪くなるとか、あらゆる刺激が不快な刺激に取って変わります。本人がたくさんの症状を訴えても、アスペルガー症候群であることを理解して、配慮してくれる人と付き合うことができれば、生活全般を困難にするストレスも減って、身体の調子も良くなっていきます。一方で、周りの人にほとんど理解してもらえず、助けが必要なときに無視されたりすると、それが二次的なトラウマになります。そして、パートナーまでもが、トラウマのストレッサーになると、ストレスから症状が酷くなり、一緒にいることが難しくなります。また、病院に行っても、異常なしで診断のつかない原因不明の症状が多いので、病院をいくつも回ることになります。症状が重篤になると、病院に通うこと自体が難しくなり、生活全般の困難に対して、感覚過敏と鈍麻の間を行き来しながら、解離させることでなんとか対応していきます。