解離性同一性障害とは
▶解離性同一性障害とは

 

被虐待経験のトラウマや母子関係のこじれ、事件や事故に巻き込まれがあって、フラッシュバック、慢性的な情緒不安定、解離、抑うつ、焦燥感、睡眠障害があります。

外傷関連の記憶や感情を様々な人格たちが担っています。原因としては、体に限界がきて、凍りついて、全く動けなくなりますが、それでも、相手の理不尽な要求に応えないといけないので、無理やり動かすために自分とは別の人格が必要になります。

本当の自分は弱弱しく、感情に圧倒されて、心の奥底の檻に入れられてしまって、どこかに消えてしまいます。それでも現実に対応するために、いろんな自分が出来ました。優しい自分、冷静な自分、コントロールできない感情的な部分など

 

小さいときに外傷体験を被った人は、環境の絶え間ない新しい変化についていけなくなり、動けなくなっていきます。そして、外傷体験を負う前の本当の自分(解離する前の自分)は、どこにもいなくなります。外傷体験後に現実生活を送る部分は、解離した後の自分であり、体の感覚を無くして、あたかも正常かのように過ごします。さらに、学校や社会人生活など、その役割に沿った自分になりきり、偽りの自分が生活するようになります・

 

絶え間なく変わる変化に対して、体を緊張、凍りつかせています。交代人格たちは、外部の精神的ストレスに対して、内部のバランスが崩れないように、人格が崩壊したりしないように常に見張っています。

主人格は、理性が強く、恐怖以外の生活全般のことは我慢が利きます。情動的人格部分は、主人格のことを見ており、感情的な部分で活動しています。主人格が恐怖で感情的になると、情動的人格部分は理性的になり、関係は反転します。

交代人格たちは大概の人間を観察対象として見ています。

 

解離性同一性障害の人は、身体と脳に致命的な欠陥を持っています。幼少期の頃から、脳は過剰警戒し、身体は過緊張で身構えながらも、闘争・逃走反応が出ないようにと、理性で抑え込んできました。親から暴力や罵倒されるような環境に長く留まっていると、消耗していくので、生命エネルギーが枯渇し、身体は怠くて、鉛のように重くて、痛みだらけになります。身体を動かしたくても、言うことを聞いてくれず、動いてくれません。日常で精神的ストレスがかかると、身体が動けなくなり、それでも他者の要求に応えなければならないので、重い身体を引きずって、歩くか、人格を入れ替えて、身体を動かします。身体が動けないときは、自分の内側が騒がしくなり、脳内会議が始まり、交代人格たちが何事かを口やかましく言います。

 

解離性同一性障害の主人格は、危険に対して、今どこで何をしているのか、目をこらして、耳をすませて生きてきました。一般に、外傷関連の記憶や恐怖への耐性が著しく低いことが多く、隣にいる人の表情や顔つき、態度、言葉、物音などあらゆるものに過敏して、動けなくなって、交代人格にスイッチします。あらゆるものに過敏で、体は鈍く、すぐに動けなくなるので、何とか表面を取り繕って、あたかも正常かのように見せて、生活しています。

 

 

痛みを背負っている子どもの人格は、過去を生きていて、もう一人は大人になっています。一人の身体の中に、大人と子どもがいて、大人の人格は、仕事をするためにいます。また、日常生活を正常に送るために、大人の人格がいます。自分の中に、いろんな人が出てくるようになります。

 

本当の自分を守るために、たくさんの人格と生活していくようになります。

 

ストレスが掛かると、身体は瞬時に固まって、気を失います。意識を飛ばした場所は、夢の世界で、ぼーっとして過ごします。

 

一人になると落ち着かなくなり、すぐにシャットダウンしてボーっとした状態になります。

 

あらゆる苦痛と、怒りや恐怖、恨み、悲しみ、寂しさなどの感情を感じ続けることは不可能だったので、自分から切り離して、生き延びてきました。自分の感情や感覚を失ってきました。

 

自分をコントロールできず、全開のまま自分を出したり、

相手の気を引こうとしたり、外に出るのが怖かったり、世間体が気になったり、

 

日常生活を効率的にこなすために様々な人格がいます。もともとの人格は、一人でいることが好きで、何をやるにしても怠くて、身体が鉛のように重たくて、疲労困憊です。しかし、社会人になると、それでは生活していけないので、仕事用の自分を作る必要があります。仕事に行くために、外出用の自分がいて、お洒落をして、準備ができたら、電車などを乗って、職場に向かいます。職場に着くと、仕事用の自分になって、表情や喋り方、仕草などの全てが変わって、仕事を手際良くこなします。仕事が終わると、外出用の自分が出てきて、家に帰宅します。家に着いて、自分の部屋にいると、もともとの自分が出てきて、ただただぼーっと過ごします。

 

外からの精神的ストレスがないと、静かな場所で、ぼーっと過ごすことができますが、外からの刺激が強いと、胸がザワザワしだします。

 

本来の私は、ビクビクして、とても怖がりです。そのままでは生活していけないので、鎧をまとうようになります。

 

解離性同一性障害の人は、目の前の人に合わせた自分になり、その時々に自分の状態がコロコロと変わります。解離性同一性障害の人は、役割があれば、その役割が体に染みついているから、体が勝手に動きます。また、相手がいれば、たくさん喋って、社交的に振る舞います。一方、一人になると、役割がなくなるから、自分が自分でなくなり、どうしていいか分からなくなり、ぼーっと過ごします。

 

一人のときは、自分の中の空想の世界で、好きなことを考えています。

子どもがいるときは、母親モードの自分になって、

母親が存在が大きくて、愛情を求めていたし、理解してもらかった

母親に認めてもらいたかった、受け入れてほしかった。

 

自分の中に自分以外の誰かがいるような気配を感じます。

 

身体が鉛のように重くなったり、胸が痛かったりで、動くのが大変になり、寝たきり状態で、身体を起こすこともしんどくなります。

 

薬や栄養、サプリメントでごまかして、身体を動かします。生きている心地がしません。

 

 

その場、その場をなんとなく生きていて、自分のことがよく分からなくなり、自分の人生を生きれなくなります。急に泣き出したり、怒り出したりして、自分でどうしていいか分かりません。