カウンセリングの内容と効果について

▶こころのえ相談室のカウンセリング

 

良い体験をしてもらうことに比重を置き、セラピストは、この人に何が役立つのかを考え、環境機能に働きかけるサポート役や、人と話すことに幸せを感じてもらうことに重点を置いています。

 

②あなたの被害感情(耐えられないこころの痛みや不安)をセラピストが共有することにより、今までないがしろにされてきた自分の人生から自由になっていけるように支援します。

 

東洋の瞑想と言われるマインドフルネスやソマティックエクスペリエンス、呼吸法、自律訓練法、漸進的筋弛緩法、イメージ療法に取り組み、身体の生理的な反応の変化を見ていきます。内なる感覚の変化(あるひとつの領域)に注意を集中していくことにより、周囲に向ける意識が弱くなって変性意識状態に入りやすくなります。そして、変性意識状態に身を置いて、次に起こることを見ていきながら、西洋の瞑想と言われる自由連想法へと移行します。目をつぶり身体感覚からこころに浮かび上がる思いつきやイメージに耽りながら、セラピストとの対話をすることで、精神性と身体性が高まり、こころの平穏が作られます

 

④身体的アプローチでは、体のあらゆる部位に見回して、自分の中に体がどの程度存在しているのか見ていきます。体の痛みや緊張している部分を発見したら、その部分がだんだんと緊張が強まっていくことを想像してもらいます。そして、体が硬直し始めたら、その部分がどのように動かしたがっているかを想像して、実際に動かすことで、心身の状態を変えていきます。最終的には、望みの捨てた絶望状態に入って、抜け出るかどうか、動くかどうかの極限に立たされますが、そのような状態をじっくりと味わいつくことで、全身が拡張していき、トラウマによる自律神経の調整不全から解放されて、人間が本来持っている自然治癒力を引き出します。その結果、全身が軽くなり、深い呼吸ができるようになって、仰向けで安心して眠れるようになります。また、様々な身体症状を改善できる可能性があります。

 

ナラティブアプローチの外在化技法を使い、情動的な人格部分とか、外の気配や影とか、内なる他者の声に精霊の名前を付け、あなたの問題を分かりやすくしていきます。また、その部分を切り離すのではなく、理解を深めていくことにより、内なる自分や内なる子ども、内なる他者、自然に住んでいる精霊と向き合い、守ってもらい、コミュニケーションをしていきます。

 

より良い日常生活を送るためのスキルの獲得や、トラウマによる脳や神経系、身体の生理的な反応を理解し、自分をコントロールするための心理教育を行います。

 

精神分析療法のメンタライゼーション等の技法を使い、今ここで起こっている事象に気づき、物事に対する見方を広げていきます。そして、予測できない他者の行動や、不確かな人間関係に耐え忍び、円滑に歩めるように支援します。

            

カウンセリングルームのなかで、セラピスト(外的現実)と、クライエント(内的現実)との間で浮かび上がる転移感情とか、自分の「こころ」の動きを見つめていきます。そして、自分について語り、自分に向き合い本音や本当の感情を表現することで、自己理解を深めて、心の落ち着きを取り戻します。

 

問題の根源となる不安や恐怖をトータルで振り返ることにより、症状や悩みを低減させ、人生の諸問題に対処しやすくすることを目指します。

 

必要があれば、トラウマ記憶に焦点を当てたナラティブエクスポージャーを行い、自分の人生の物語を書き換えていきます。

 

カウンセリングの期間は、

 

早急な解決は難しく、一進一退の攻防をしながら、毎週1回を通常半年から一年以上かけて行うのが普通です。ボーダーライン(複雑性トラウマ)のような人は、数年間で治すことは難しく、個人療法と集団療法を併用し、5~7年ぐらいかかるのが一般的と言われています。時間と費用がかかることを理解する必要があります。ただし、アメリカ発の最新の心理療法は、随分と進んでいるので、重い症状でも2年ぐらいで寛解していくかもしれません。

 

カウンセリングと日常会話の違うところは、

 

人は自分にとって居心地の良い人間集団の中で、見たいものしか見ようとしません。カウンセリングと日常会話の違うところは、毎週続けることにより、今まで避けてきた自分の見たくない面とか、触れたくない感覚や感情に向き合うことになり、それに対応できる心を育てていくことにあります。さらに、自分のことを正直に話していく覚悟が必要です。誰にも言えない自分の中に隠していた秘密事をセラピストと共有することにより、大きすぎる感情を一人で抱えなくてもよくなり、恥の感覚が影をひそめて、新しい自分に生まれ変わります。

 

▶見たくない面とは、

 

トラウマは全身に衝撃を与えるので、人は戦慄や恐怖に怯えるようになり、そのまま心や身体症状に直結します。そのため、自分の見たくない面が大きいトラウマの場合は、見て見ぬふりをすることは正常な反応であり、トラウマを回避しながらも日常生活を送れるようにしていく必要があります。一方で、自分の見たくない面に触れると、子どもの頃の自分の奥底に眠る本音に気づくことができます。そして、対象を求めることと、その求める気持ちが溢れて、それが叶わずまた傷ついてしまうのが怖いので切り離そうとする心の動きを見ていき、未解決なこころの痛みを和らげていきます。

 

▶カウンセリングでは、

 

人は生きている限り対話をし続けているものです。カウンセリングでは、専門的な技術を持つセラピストと対話をします。自分自身が抱えている問題や過去について正直に思い出し、思い浮かんだことを自由に話していただきます。対話を通したカウンセリングにより、自分の気持ちを言葉にして、自分のことを掘り下げて、自分の人生の物語を書き換えていきます。

 

ウンセリングを続けていくことで、

 

自分の人生の物語を肯定的に書き換えて、ポジティブな考えや記憶を増やしていけば、体調は良くなります。そして、現実に耐え難い不幸が起こっても、ありきたりの不幸に変えていくことが可能になり、自分の人生を生きやすくします。また、本当にやりたいこととか、瞑想(内なる声を聴いていく)に取り組んでもらって、自分の過去の病的パターンとは決別して、再び生きるという感覚を取り戻します。ちなみに本当にやりたいことは、自分の過去を知ることで見えてくるものです。トラウマの克服には、身体とこころへの気づきと安心感を得るとか、安心できる人に思う存分話を聞いてもらうとか、今やりたいことに取り組んでもらって、外の世界の人々と繋がり、幸せを感じることが近道です。

 

▶マインドフルネスや身体志向アプローチ

 

トラウマを負っている人は、いつも過去に存在しているかのように生きていて、過去にとらわれ、今起きている出来事に集中できません。過剰な警戒心から、いつもアンテナを張り巡らし、あらゆる外の刺激に注意が向けられているため、自分の方に注意を向けることが難しい状態にあります。当相談室で、マインドフルネスや身体志向アプローチを行い、今ここで生じている身体内部の感覚の変化に意識を集中していくことで、感情や過去の記憶、神経の働きを活性化させて、自分が自分であるという感覚を取り戻していきます。そして、身体の緊張している部分を、段々と緊張を深めていくことをイメージしてもらって、全身を縮ませます。極限まで追い込んで、そのときの肉体感覚をじっくり体験しながら、その身体の部位がどう動きたがっているのかを想像してもらって、実際に動かすことで、身体に変化が出てきます

 

▶凍りつき、崩れ落ちるようなトラウマへの対処と効果

 

トラウマの世界に閉じ込められている人は、過去の外傷体験を受けた時に、身体が硬直し、固まったことがあります。凍りついたあとに、絶望がやってくると、原始的な神経が優位になり、機能停止するか、身体が脱力して、崩れ落ちます。現在でも身体は慢性的に縮こまっており、拡張よりも収縮しようとする働きの方が強くて、痛みや恐怖、絶望、無力感に支配されています。凍りつきや崩れ落ちるようなトラウマがある人は、自らが意識的に、望みを捨てたときの絶望状態に入る必要があります。極限の不動状態に入ることができれば、自分を支配する強靭な力の作用を目の前にすることができます。その状態に意識を集中させて、十分に向き合い、自然に終息することができれば、内臓感覚に安心感が戻って、人間本来の収縮と拡張のリズムを刻むようになり、自然治癒力が高まります。身体内部から変化していくことで、神経システムが平衡状態になり、トラウマティックな脳まで変えていくことができます。効果としては、全身に広がりを感じて動かしやすくなり、姿勢が良くなり、呼吸がしやすく、不眠は解消されて、フラッシュバックを起こしにくくなり、過去に引きずりこまれなくなります。また、対人緊張が緩和し、思考がシンプルになり、様々な身体症状の軽減していきます。

 

▶過覚醒に対するワーク

 

不動状態を出入りしたり、身体を縮ませてから、拡げていったり、身体の脱力している部分から、力をみなぎらせていくことで、心と身体は一致するようになります。その結果、離人症や解離性症状は無くなっていきますが、心が今まで見て見ぬふりをしていた身体に気づくようになります。緊張しやすい身体に気づくことで、物事がスムーズにいかなくなり、イライラしたりすることが増えるかもしれません。イライラと過覚醒をとるワークでは、イライラして落ち着かなくなるときの姿勢を取ってもらいます。特に、静止した状態から特定の位置に視線、首、肩が動かす癖を見抜いて、硬直していく様子を自発的に行って、その時の身体の感覚を見ていきます。そして、全身にイライラが出てきたら、自分の最も苦手な人を思い起こしてもらって、打ち倒して、勝利を得るというイメージをしていきます。うまくいくと、急に気分がスッキリして、身体の硬直とイライラが取れていきます。

 

▶瞑想していくことにより、

 

東洋と西洋の瞑想により、自分の本音や本当の気持ち、生き生きとした感覚を取り戻すことできます。また、落ち着いて意識を集中した状態を学べるため、感情や精神状態が不安定にならずに済むようになります。安心できるイメージや望ましいイメージに切り替えることができるようになると、全身の緊張が取れて、リラックスできるようになり、体質は強化されます。また、極限の不動状態に入るような瞑想を続けることにより、精神性、身体性、こころの創造性、審美性、自己管理能力、ストレス耐性が高まり、覚醒状態や難しい情動にも対処できるようになります。また、自分を外から見る目と、内なる感覚やこころの声に気づく耳の両面を持ち、本来の自分が生きれるようにします。

 

▶自己理解、内なる感覚の気づきを深めると、

 

セラピストとの対話を通して、こころや精神、身体を内部から緻密に分析していくことで、未知の領域への気づきを得て、自己理解と内なる感覚を深めていきます。自己理解を深めることにより、問題の解決能力が高まり、社会への適応力があがります。また、内なる感覚を深めることにより、地に足をつけてしっかり現実を生きること(グラウンディング)ができるようになります。その結果、憂鬱さや不安定な感情が消えていき、目的達成力、集中力が高まり、強い自分になって、やるべき仕事や勉強に取り組むことができるようになります。

 

トラウマの変容には、

 

トラウマの中核は、生々しい自己保存エネルギー(恐怖や激しい怒りのような情動)に溢れています。トラウマの変容には、情動的な部分と理性的な部分のバランスが必要になります。情動脳に意識的にアクセスできる唯一の方法は、自己認識を通すことと言われています。トラウマの変容には、内部の経験を知覚して、自分の内部で起こっている事と仲良くなり、感じ方を変えていくことです。

 

まずは、安心できる記憶を思い出すことで、身体感覚の不快な感じから、心地よい感覚への変化に気づき、こころの中にイメージが生まれます。そのイメージから物思いに耽り、セラピストに心のうちを明かしていきます。こころや身体の中に安全な感覚を発掘できれば、トラウマという地獄の世界の門が開きます。そして、最下層の凍漬地獄を体験をしつくすと、両腕や両太もも、身体の中に温かい感じが入ってきます。身体の中に再び魂が戻って、身体性と精神性が統合されると、生きた心地がするようになります。また、トラウマ支援では、低覚醒から少しずつ回復していけるように目指していきますが、同時に、過覚醒に対処しなければならなくなります。この二つの覚醒度合いをコントロールできるようにして、穏やかさの中で日常の暮らしが送れるように支援します。

 

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