ゲーム依存症の治療法
▶ゲーム依存症

 

ゲーム依存症とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指します。WHOが2018年にリリースする予定のICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用または嗜癖行動による障害」カテゴリで「ゲーム症/ゲーム障害」が採用され、正式に精神疾患として認められる見通しです。

 

▶ゲーム依存症になる原因

 

くだらない社会、決まりきった日々、真善美より損得勘定やポジション争いのなかで生きるのは耐えられないので、ネットゲームやバーチャルな世界にはまるのは正常な心理でないかと思います。ですので、ゲームにはまること自体は病気ではありません…。良い意味で捉えると、ネットゲーム等に引きこもることは、幼児的万能感を満たすだけでなく、癒しの効力をもつ退行的な世界であります。しかし、ゲームという魔力にはまり込んでいくと、本人とその家族は苦しむことになります。

 

ゲーム依存症の人は、ゲームの世界で魔法をかけられ、閉じ込められており、彼らはゲームの生活に耽溺しています。このゲーム生活があまりに長くなると、創造でも癒しでもなく、生活全般の危険要因となり、その人の人生を破壊していきます。ネットゲームの物語は呪いをかけるものであり、現実世界でうまく生きれなかった人の代わりになります。そして、外の世界の人々との関わりで傷つくことから遠ざけさせてくれます。さらに、現実生活の苦しみから逃れて、防衛的ファンタジーの神秘的世界を夢見ることができます。

 

ネットゲーム(オンラインゲーム)の物語は、その人に魔法をかけて、心の世界を豊かにします。ネットゲームの中での生活は、少しも悪いものはなく、その世界のなかでは、とても美しく、勇敢で、仲間がいて、魔法が使えて、不思議かつ神秘的で、鳥のように歌うことができます。ゲームというあぶくのなかでは、無邪気に幸せに過ごすことができるのです。しかし、ゲームには呪いの側面もあり、こころや身体の麻痺や痛みを感じる力の欠如に繋がっていきます。ゲームの世界は、彼らを慰めますが、一方で、歳を重ねるごとに悲しいドラマとなり、本人を欺くいかさまに変貌していきます。ゲームの世界は、彼らをなだめ、現実世界の痛みを改善させるように働きますが、次第に、壊れていき、その人の現実と関わる能力を弱めていくことになります。そして、この弱まりとともに、現実世界は次第に迫害的になり、不安は大きくなり蔓延していきます。

 

ネットゲーム(オンラインゲーム)に魔法をかけられ、ゲーム依存症や引きこもり等の悲劇的状況から、外の世界の人々と繋がる大きな喜びに変えるには、本人の努力と周囲の熱心な関わりが必要になります。そして、ゲーム依存者の内側に取り憑く悪の側面を打ち負かし、魅惑的な大きな喜びへと至れば、その後、ずっと家族は幸せに暮らしましたとなることができます。

 

▶ゲーム依存症から抜け出すために

 

ゲーム依存症から、外の世界の人を愛して、喜びを分かち合えるような人間への転換を目指していき、新しい自分に生まれ変わるような変化を目標にします。セラピストは、ゲーム依存者の話を聞きつつ、今ここでの身体感覚、感情、視覚イメージ、思いつき、行動を一緒に見ていき、あらゆる価値観を基に解釈や質問を行って、意味付けや思考していきます。そして、ゲーム依存者の内側から沸き起こる意志や感情を賦活させたり、カタストロフ体験をしてもらい、新しく生まれ変わるような変化を作り出すために積極的に介入します。セラピストは、常に目的に向かって美しく情熱的に生きていけるようにと後押しする態度を取っていきます。また、予定ですが、情熱的なメンバーの中で行う集団精神療法を行っていきたいと考えています。