トラウマがある人の特徴と接し方

▶トラウマがある人の特徴と接し方27項目

 

発達早期にトラウマがある人は、トラウマという過剰なエネルギーが身体のなかに蓄積されています。自分の体に安心感がなく、一人でいると不安や動揺に襲われるため、自分の周りに安心感を求め、自分の主体性が育ちにくい状態です。普段から、外の気配に対して、過剰に警戒しており、警報が鳴りまくっています。些細な刺激に対しても、過敏に反応し、視線や首を動かして、身体は硬直しています。頭の中は、快か不快かをアセスメントしていくようになり、快刺激に対しては、気分が良くなり、私は人間である状態にしてくれて、身体が温かく、軽くなり、体調が良くなります。しかし、不快刺激に対しては、原始的な神経が働き、私が私でなくなる状態になり、怒りで興奮した時は、物凄く活発に動けるようになり、落ち込んで無気力になった時は、全身が硬直して、節々が痛み、体調が悪くなります。ですから、彼らは、快刺激に接近するようになり、不快刺激に対しては、どうしても嫌なので回避するようになります。しかし、どうしても回避できない場合は、闘争・逃走モードのスイッチが入るか、絶望や無力に落ちるか、慢性的に身体を麻痺させて過ごすようになります。快を求めて、不快を避けるのは、通常の人間の反応ではありますが、発達早期に過酷な体験を負った人ほど、好き嫌いの激しさが顕著に現れます。

 

①トラウマというのは

トラウマという体験は予期せぬうちに起こってしまったアクシデントとか、長期に渡り、親などに酷い目に遭わされてきた体験になります。人は、一度トラウマを抱えてしまうと、精神的に辛かったという経験としてのみ残るのではなく、身体に痛みとして刻みこまれます。トラウマは、忘れることが難しく、心や体の中に爆弾を抱えるようなものであり、それに絶対触れられたくありません。他者を警戒して、同じように傷つくことを避けようになり、相手の行動や言動を予測して、自分の傷つくことを避けようとします。彼らは、これ以上傷つきたくないと思っており、不確定な要素にイライラしやすく、攻撃されることに耐えれません。傍にいてサポートする人は、彼らの味方になりましょう。

 

②相手のペースで

トラウマがある人は、自律神経系の調整不全から、感情や自己調整機能に障害があり、自分で自分をコントロールできずにいるため、興奮しやすく、攻撃的になって相手を罵ったり、人に迷惑をかけてしまうことがあります。そのため、人に迷惑をかけてしまった自分を責めていますが、人に尽くして、人のために役立ちたいという気持ちがあります。また、一つのことに注意を集中して頑張りすぎる傾向があるので、過剰に覚醒(テンションが上がりすぎて)していくと、動揺や不安が湧いてきて、イライラするとか、途中でエネルギーが切れを起こしてしまって、体調不良が起きます。ですから、傍にいてサポートする人は、なるべくトラウマを負った人のペースに合わせていき、彼らが自発的に行っていることに対しては、その行為に身を委ねていきましょう。また、彼らが自分の身体の状態に気づかず、無理をしているときは、休むように声をかけましょう。

 

③ある出来事に対する解離反応

トラウマのある人が怖がったり、息苦しそうにしたり、身体が凍りついたり、動けなくなって1点を見つめたり、ぼーっとして抜け殻のようになったり、無表情や無反応なときは、解離が見られるときです。彼らは、そのとき苦痛に感じているので、これからはそのような出来事を避けるようにしてください。また、恋人や夫婦間でそのような出来事が起きたならば、手を握るか、背中をさするか、いい匂いをかいでもらうか、ぎゅっと抱きしめてあげてください。うまくいくと、トラウマによって凍りついたエネルギーが溶けて、以前より状態が良くなります。

 

④笑顔でいる

子どもの頃から、トラウマを負っている人は、相手の顔色を伺うようになり、相手の顔色から物事を瞬時に判断していくようになります。そして、相手の表情を見ると、怒っているように認知してしまう傾向があります。また、相手の言った言葉を否定的に捉えてしまうことがよくあります。そのため、隣にいる人が無表情でいると、怒っているように捉えられてしまう危険性があります。傍にいてサポートする人は、なるべく彼らの前では笑顔でいるようにして、笑顔で迎えてあげましょう。

 

⑤再体験と過覚醒

過去に受けたトラウマの世界に入り込んでしまうと、その時の情景や感情が出てきます。身体全体から寒気がして、周り全てが怖くなります。また、興奮して過覚醒になると、肩に力が入り、身体の方が勝手に動き出します。その時は、不安や動揺を感じやすく、相手の行為を疑って、危険があるかどうか細かいことまで入念に調べます。そして、相手の反応が望んだものでないと、イライラしてしまって、自分で自分をコントロールできずに、怒りの感情をぶつけてしまい、あとで後悔してしまうかもしれません。トラウマの再体験や過覚醒症状には、瞑想や呼吸法、ヨガが有効と言われています。また、今ここに留まるため、肩を動かしてほぐすとか、自分の手で体をマッサージして、心地よい感覚を感じていくとか、コップに水を入れてごくんと飲むことで対処している人がいます。

 

⑥他人との線引きが苦手

トラウマがある人は、身体の中にコントロールできない恐怖や怒りなどの情動を抱えているため、他人との線引きの対処の仕方が上手にできません。例えば、口論になると、彼らは自分を守ることで必死になり、言い合いから喧嘩になって、相手を罵ったり、手を出したり、手を出されたりします。本来の部分は、恐怖に凍りついて、フラッシュバックや崩れ落ちていきます。そのあと、錯乱状態に至り、壁に頭を打ち付けたり、自傷行為に走ることがあります。傍にいてサポートする人は、彼らが胸を痛めたら、その領域に踏み込むことは辞めて、凍りつきやフラッシュバックが起きる前に、しっかり謝って、問題解決したほうが良いでしょう。

 

⑦周囲を過剰に気にしてしまう

トラウマがある人は、警戒心が高く、頭の中で警報が鳴ることがあります。一人でいたり、不快感が強くなると、身体に閉じ込めたトラウマが騒ぎ出して、ソワソワ、モヤモヤ、ウズウズしはじめ、落ち着かなくなり、焦燥感や苛立ちが出て、何か行動したくなります。身体は何か目に見えない敵と戦っているようで、周囲を見渡します。本能的には、何かにずっと脅かされているように感じています。彼らは、周りの視線や反応を気にしており、相手の機嫌を取るか、心を閉じてしまうか、反抗的な態度をとることがあります。一般的には、自分の攻撃性に抵抗して、相手のことを深く考えたり、入り込んでしまうところがあります。彼らは身体にトラウマという爆弾があるため、安心感がなくて、周りに安心感をを求めています。傍にいてサポートする人は、トラウマを負った人が安心感を持ちやすい方角にいてあげて、過剰な視線を送らないほうがいいかもしれません。そして、安心感を与える存在になり、トラウマを負った人の体に安心感が戻るようにサポートしましょう。

 

⑧同調傾向

トラウマがある人は、脳の視床のフィルターが働かないため、人混みの中では過剰な情報が入ってきて、不安定になりやすく、視野狭窄、感覚遮断、注意散漫、過集中など警戒心や過敏性が高くなります。そして、相手の言葉や思考、感情を身体全体で感じてしまう傾向があり、他者性が大きくなりすぎて、自他の区別がつきにくくなります。身体への影響としては、緊張や硬直があり、身体が勝手に反応したり、制限がかかったり、体調不良を起こしたり、胸が苦しくなったり、感情をコントロールが難しかったりして、他の人と比べて自分がずれているように感じています。そのため、自分は変であるとか、自分が劣っているというネガティブな自己イメージを持っていることがあります。彼らは失敗することを恐れたり、変なところがバレないように周りの様子を伺ったりして、相手に過剰に同調しようとする傾向があります。そして、あなたの行動まで真似ようとするかもしれませんが、温かく見守ってあげることが大切です。

 

⑨こだわりが強く、苦手なことが多い

トラウマがある人は、緊張や恐怖が強くなる場面では、身体のある部分が固まり、身動きがとれなくなり、正常な行動を妨げられることがあります。無意識のうちに、体は過去のトラウマが再現されているように感じて、原始的な神経の働きにより、体調不良が起きます。そのため、ある場面で怖いと取り乱したり、感情的になったり、頑固にある行動を取らなかったりします。例えば、電気を消して寝ることや暗闇を非常に恐がります。また、歯医者に行くことや予防注射を受けること、嫌いなものを食べること、朝の朝礼や学校の行事で集団が交わる場面では、身体の方が何かを強要されているように危険を感じて、体調に問題が出やすくなります。そのため、皆と同じ行動を取ることが納得できず、集団場面に参加したがらず、特に身体を固定されて縛れることを極端に嫌がり、反抗的な態度をとる人もいます。彼らのこだわりの裏には、発達早期のトラウマが隠れている場合が多く、集団場面に馴染めませんが、傍にいてサポートする人は、彼らの特性に合わせた環境作りが必要になります。

 

⑩言葉の使い方

トラウマがある人は、人間関係にことごとく失敗している可能性があり、人からぶつけられる言葉に恐怖して、心の中は傷ついてきました。彼らにとって、言葉は刃物のようなもので自分を胸を刺すように感じるときがあります。そして、心ない言葉一つでフラッシュバックやパニック、硬直を引き起こし、トラウマ化してしまいます。傍にいてサポートする人は、彼らの特性として、冗談が通じにくいので、嫌がる言葉や不安にさせるような言葉を使わないようにしましょう。また、言葉を丁寧に使う必要がありますが、自分にできないことまで言葉にしてしまうと希望は絶望に変わるため、現実に則した言葉や本当に思っている優しい言葉をかけてあげてください。

 

⑪安心感や安全感

トラウマを負っている人は、安全や安心感がある場所では、青々と茂る草木のようにぬくぬくと育つことができます。しかし、この世界が危険であると感じたり、自分が脅かされているように感じると、頭が混乱して、情動的人格部分に乗っ取られます。第二の意識状態は、人間に対して底なしの不信に満ちていて、相手を罵るような攻撃者や迫害された犠牲者であり、目に見えない敵に取り囲まれていて、追い詰められたように感じています。本来の自分と第二の意識状態は、同時にあったり、入り混じったり、バラバラであったり、変動していきます。そのため、トラウマのある人は、常に自己統制感を失う恐怖があり、安全で保護的な逃避場所を求めています。傍にいる人は、彼らが外の世界の人々のなかで、安全な場所を見つけられるようにサポートしてあげましょう。トラウマ治療では、瞑想を行って、体の安全感を獲得を目指します。

 

⑫居場所の移り変わり

トラウマを負っている人は、気配に対して過敏に反応し、対人恐怖があります。トラウマという不条理な出来事が始まった場所に行くと、警戒心過剰で、身体は不安や恐怖で緊張していき、心身のバランスが崩れていくため、その場所を避けようとします。トラウマを負った人は、恐怖と麻痺が般化という現象によって、次第に拡大していき、日本そのものが不快になっていくことがあります。そのため、トラウマを負った人ほど、英語の勉強に励み、日本を離れて海外に移住することを求める傾向があります。海外という場所では、外の世界の気配が変わるため、心や身体の状態も良くなり、自分らしく過ごせて、今を楽しめるようになります。

 

⑬気配の移り変わり

解離傾向があると、昼と夜ではこの世界の見え方が変わるので、夕暮れどき(トワライトゾーン)に不安定さが増して、性格ががらりと変わるようなことが起こります。例えば、昼は明るいので、周囲の気配が気にならず、元気に過ごすことができますが、夜になると、暗闇で気配に過敏になり、些細なことでも恐怖し、圧倒されてしまって、被害妄想が膨らんでいくタイプがいます。その一方で、昼はたくさんの通行人がいるので、死んだように生きており、夜になると、人通りが少なくなるので、元気になるタイプの人もいます

 

⑭気温の移り変わり

トラウマがある人の体は、限界状態にあることが多く、一年中手足は冷たいことがあります。夏の雲一つない青空が好きで、体は凍りついても、夏の暑さで動くことが出来ます。一方、冬は気温が低いため、凍りついた体は、ますます凍えて動けなくなります。

 

⑮迫害的な世界

発達早期にトラウマがあると、身体や脳が恐怖を覚えていて、警戒心が過剰になり、気配に過敏になっていきます。彼らは、目に見えないものを想像上の脅威として感じると、自律神経系の働きに悪影響を及ぼし、不快感が身体に憑りつきます。脅威に対して、身体が硬直していくと、喉が絞めつけられて、息苦しくなるとか、血圧が低下して、めまいがするとか、消化器の活動性が高まり、吐き気やお腹が痛くなります。やがて、目に見えないものまでも怖がるようになり、生活空間が過酷な環境であればあるほど、この世界を恐ろしく感じて、いつも自分が脅かされているように認知するようになります。傍にいてサポートする人は、彼らが迫害的な世界のなかで生きていることを理解していく必要があります。

 

⑯眠るのが怖い

解離傾向があると、夜の暗闇の気配に過敏になり、影や光、物音、匂いなどが気になって、身体感覚に異常が出てきます。自分の部屋で寝ることが怖くて、気持ちが悪くなって、寝ようと焦れば焦るほど、不安になります。そして、怖くなり、ネガティブなことばかりを考えて、落ち着かずに歩き回って、パニックのようになります。また、寝るときに自分では処理できなかった過去のトラウマの部分が活発に働き始めて、悪夢や夢遊病、夜驚、中途覚醒、不眠などの睡眠障害が起きることがあります。ほとんど眠れず、長年に渡るストレスと緊張から、体が冷たく硬くなると、痛みや不快感が強くなりすぎて、全く眠れなくなります。

 

⑰偽りの自己

トラウマを負っている人は、身体が生命の危機に瀕した体験を記憶しています。そのため、自分の意志に反して、自らの生命を守るためにとる選択が行われることもあり、欺瞞的な行動を取ることがあります。誰かと話そうとしても、自己主張できず、相手に好かれようと猫をかぶったようになるとか、心で思っていることの逆の言動をしてしまいます。また、抑圧された環境で育つと、相手の意見にとらわれてしまって、自分の考えていたことや感情が分からなくなります。

 

⑱傷つきやすくて

トラウマがある人は、健康な人に比べて、5-100倍くらい傷つきやすく、トラウマの重症度が高いほど、外傷関連の記憶や感情への恐怖が条件づけられています。外傷に関連した恐怖が蘇ると、機能停止や離人症、現実感喪失、震え、硬直、胸の痛み、凍りつき、過呼吸、パニックなどが起きます。些細なことでも圧倒されて、打たれ弱くなっているので、解離させながら、生活全般の困難に対応したりしています。成人するとパーソナリティ障害になることが多く、自己愛や境界例、回避性など対人関係で極端な行動を取ります。例えば、恋人が浮気しているのではないかと考えると、体がすぐに反応して、胸が苦しくなります傍にいてサポートする人は、彼らの傷つきやすさを理解してあげて、できるかぎり不安にさせないように配慮しましょう。

 

⑲怖がりだから

人から傷つけられるかもしれない恐怖があり、人の悪意が怖くて、人に悪意を向けられないようにしています。人に悪く思われると、恐怖で自分が自分でなくなって、周りが全然見えなくなります。彼らは、できるだけ相手に合わせて、敵を作らないように、悪く思われないようにしており、自分のことを良く見せるとか、争いを避けて平和を願っています。その一方で、相手の要求に応えていくと、言われるがままになっていき、相手がエスカレートいくようになります。そうなると我慢の限界から、自分も横柄な態度をとったりしますが、それを相手が受け止めてくれずにいると、ネガティブな感情が溜まります。そして、怒りが爆発したり、冷酷になって関係を切り離します。傍にいてサポートする人は、彼らの気持ちを不当に利用することなく、味方であることを伝えて、安全な居場所を作ってあげましょう。そして、たくさん褒めてあげて、彼らの存在を認めてあげましょう。

 

⑳体調不良

解離傾向があると人から傷つけられるのではないかという恐怖があります。集団に交わる場面では、身体の方が反応して、社会交流システムを司る神経の働きが遮断され、声が出ないとか、聞こえなくなるとか、歩くのが難しいとか、視野狭窄が起きるとか、固まって立ちすくむとか、ぼんやりしているとか、さまざまな制限がかかります。解離症状が重くなると、胸が痛み、息がしづらく、心拍数も低下し、倦怠感、めまい、吐き気、頭痛、パニックなどの身体症状に苦しむようになります。誰にも体調不良を理解されずに悩んでいることが多いため、傍にいてサポートする人は、心を休められる唯一の場所になってあげてください。

 

㉑自己調整機能の障害

通常の人に比べて、気分の変動が激しく覚醒度の自己調整がうまくいきません。覚醒が亢進していくと、テンションが上がり、身体の方が勝手に動いていって、過集中になり、やり出したら止まらなくなります。そして、カーッと熱くなって顔全体が赤くなり、感情は高まって興奮したります。トラウマがある人は、自分の身体の限界が分からなくて、過覚醒がある規定の範囲を超えたら、交感神経システムに乗っ取られて、周囲にあたり、問題行動を起こします。あるいは、身体の方がブレーキをかけていき、目に輝きが消えて、麻痺や脱力状態に陥ります。そのあと、身体の無理がたたり、体調不良として現れたり、活動性が低下して、動けなくなることがあります。なお、重くて動けない身体に鞭を打ち、無理を続けてしまうと、痛みの身体になります。傍にいてサポートする人は、トラウマを負って自己調整ができない人に対して、休息の取り方や生活習慣の見直しを一緒に考える必要があります。

 

㉒自律神経系の調整不全

人前で緊張しすぎると、自律神経系の調整不全が起きて、顔が赤くなるとか、声が出なくなるとか、身体の感覚が無くなるとか、手が震えるとか、頭が真っ白になるとか、身体が硬直するとか、おならがでるなどするので、他人にバレないようにすることが大変になっていきます。そのため、常に他人にバレてしまったらどうしようと考えていて、人前に出ることが億劫になります。通常の人よりも、事前に準備が必要であり、リスクを考えながら、あれこれ頭の中で考えてから行動しようとします。

 

㉓感覚麻痺と対象を求める質

とても苦しく、辛い毎日を過ごしてきた人は、体は凍りつき、心の方は麻痺していて、自分の感覚が分からなくなります。自分の感覚が分からない人は、楽しい、嬉しいという感覚や感情を取り戻すために、なんでもしようとするところがあります。相手を自分の思う通りに動かしたとか、自分のことを分かってもらえたと感じることで、生きている感じを味わいます。また、相手の喜ぶ顔を見ることが自分を満たすことになります。さらに、特定の物質や行為、過程に対して、やめたくてもやめれないほど依存していき、そこに生きている感じを得るなど、対象を求める質が病的になります。

 

㉔身体の中に流れるエネルギー反応

トラウマを負った瞬間、その衝撃で身体のある部分は、極度に緊張し、痛みになり、凍りつき、麻痺していくかもしれません。そして、しばらく正常な反応が妨げられることにより、身体の中にトラウマというエネルギーが閉じこもります。このエネルギーのせいで、一人でいるとき、焦りを感じて、じっとしていられくなります。また、他者の表情や反応に敏感になるので、相手から敵意を感じると、激しい怒りや恐怖になり、その場から逃げたくなるか、感情が爆発します。また、相手が調和してくれたなら、愛やスピリチュアルに変容して、その場に安心していられるようになります。そのため、ちょっとした相手の視線や言葉に身体が反応して、体調不良に繋がるので、相手を良いか悪いかに分けたがります。

 

注意や集中の問題

トラウマがある人は、過剰な警戒心から、外界のあらゆるものに注意が向けられて、それらの刺激を全て受け取ろうとするので、感覚過負荷になり、自分の方に注意が向けられない状態にあります。そのため、注意の持続や集中の困難などの問題が起こり、忘れ物や遅刻が多く、片付けが出来ないことが起こります。自分の方に注意を向ける練習は、呼吸法や瞑想、ヨガなどの体験していくことが有効です。

 

㉖付き合い方

解離症状がある人は、その時の人間関係で、自己感覚が増したり減ったり、体調が良くなったり悪くなったりするので、なるべく自分を誇張させて、存在感をアピールし、積極的にリーダーシップを発揮して、自分の思い通りにやりたいタイプがいます。一方、人間関係に消極的で無関心なように見せて、他者に静かに従うタイプがいます。リーダーになりたいタイプは、自分の思い通りにやっているときは、生き生きとした感覚で過ごすことができます。ただし、人に合わせることが苦手で、自分中心でやらないと気分が暗くなって、息苦しくなります。静かに従うタイプは、何が何でも負けたくないとか思っていなくて、自己主張の激しい人をみて引いています。

 

㉗トラウマの二重性と整合性

トラウマがある人は、過去の記憶が蘇ると冷静を装う自分に対して、全身がこわばり、追いつめられていくもう一人の自分がいて、わぁーと叫びたくなったり、パニックになったり、考えるだけでもしんどくなります。私である要素の部分は、外傷記憶は避けられるように作られ、現在の時間を生きています。私でない要素の部分は、外傷記憶があって、過去の時間を生きています。自分の中に二つの感覚があり、あたかも正常かのように日常生活を過ごそうとする部分は、快か不快かを分けて、不快さを感じなありいようにしたり、不確かものに耐えていくことが難しい状態にあります。そして、不安定で一貫性のない自分に対して、整合性を確かなものにするために、自分が正しいという自分を正当化する細かい事例を集めて、論理的に武装していきます。傍にいてサポートする人は、自分の意見を言って、トラウマを負った人の整合性を取れなくするよりも、彼らの立場の苦しさを理解して、どうやったら自分の身を守れるか一緒になって考えていくほうが良いです。

 

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